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紅海で拿捕された日本郵船の輸送船、イエメンの武装勢力・フーシ派は「イスラエルの船」と声明
松野氏は、フーシに船舶と乗組員の解放を求めるとともに、フーシに影響力を持つサウジアラビアやオマーン、イランなどに働きかけを行っていると説明した。
日本郵船によると、船名は「ギャラクシー・リーダー」。バハマ船籍で英国の企業が所有し、日本郵船がチャーターしていた。船に積み荷はなく、欧州方面からインドへ向かう途中だった。乗組員は25人で、同社は「乗組員の状況を確認している」という。
パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、イスラエルに攻撃を仕掛けているフーシの報道官は19日、「イスラエルの船を拿捕した」との声明を発表した。AFP通信はイエメンの海運筋の話として、船が同国西部ホデイダの港に連行されたと報じた。フーシは14日、紅海でイスラエルの船を標的とする軍事行動を予告していた。
フーシ報道官は、イスラエルがガザ侵攻をやめるまで、イスラエルが関係する全ての船舶を標的とする方針を示した。ガザでの戦闘は周辺海域に拡大し、国際的な海上輸送にも影響を及ぼすことになった。
イスラエル首相府は、拿捕された船がイスラエル船籍ではなく、乗組員もウクライナ人やフィリピン人、メキシコ人などで、イスラエル人はいないと指摘した。
イランの支援を受けるフーシは、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘開始以降、ミサイルや無人機によるイスラエルへの攻撃を散発的に続けている。イスラエル首相府は今回の拿捕について、「イランによる新たなテロ行為だ」と非難した。
読売新聞 2023/11/20 11:01
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231120-OYT1T50090/