【北朝鮮】金正恩氏「高度な攻撃態勢」維持を指示　中央軍委会議

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記（ロイター）

【ソウル＝桜井紀雄】北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党総書記は１１日、平壌で党中央軍事委員会拡大会議を開いた。金氏は、朝鮮人民軍がいつでも攻撃可能な「高度な撃動態勢」を堅持すべきだと強調し、軍事力の強化方針を指示した。朝鮮中央通信が１２日に報じた。

会議では「最近の急変する朝鮮半島周辺の情勢」に即して戦闘力を高め、国家防衛事業全般で新たな転換を起こすための重要な課題が示されたとしている。

北朝鮮政策の見直しを終えたバイデン米政権への牽制（けんせい）が念頭にあるとみられる。

軍の指揮官らの解任や新任など人事問題も討議されたが、軍事力強化策や人事の具体的な内容は伝えられなかった。

北朝鮮が今月上旬に招集し、経済対策などを討議するとしていた党中央委員会総会も近く開かれるもようだ。

IZA 2021/6/12 09:24
https://www.iza.ne.jp/article/20210612-EA4UGDN2OFL3VFRUPAZE7ZAEGU/