【東京新聞】「城というのはナショナリズムや地域愛を…」江戸城再建、政治家たちが何かと城を持ち出したくなる心理を考える

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【東京新聞】「城というのはナショナリズムや地域愛を…」江戸城再建、政治家たちが何かと城を持ち出したくなる心理を考える

1: おっさん友の会 ★ 2023/11/17(金) 17:19:41.09 ID:peZgvX+U9
江戸時代に焼失した江戸城天守閣の再建に、菅義偉前首相が言及した。かねて賛否がある東京の懸案事項だが、今回は直近まで内閣総理大臣を務めた人物の発言。どんな思惑があるのか、タイミングも含めて臆測を呼んでいる。政治家が前のめりの城は他の地方にも。コロナ明けのインバウンド(訪日客)ブームとはいえ、為政者が心引かれるのはなぜなのか。(西田直晃、安藤恭子)

◆菅義偉元首相が「大きな方向性と世論を」と発言
 菅氏が天守閣再建に触れたのは、12日のフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」。番組ホームページによると、「なかなか簡単ではない」と慎重な姿勢も示しつつ、「推進するためには大きな方向性と世論をつくらなければならない」と再建への道筋を示した。

【中略】

◆官房長官時代には否定していたのに…なぜ?
 江戸城天守閣を巡っては、2017年の天皇の退位等に関する参院特別委員会で松沢氏が「皇居東御苑の御下賜をいただいて、恩賜公園あるいは城址公園として国又は東京都が整備を」と質問している。当時官房長官を務めていた菅氏は「皇居の一部分を成している地域」「皇室用財産としての供用を見直すことは当面考え難い」と答弁で否定していた。

その菅氏が、今回再建を口にした意図は何なのか。今年10月にテレビ番組で共演したジャーナリストの鈴木哲夫さんは、カジノ解禁を含む統合型リゾート施設(IR)に触れて「IRもそうだがインバウンドは、菅氏がこだわってきた『一丁目一番地』。首相時代はコロナ禍で十分に果たせなかった政策だが、そのための江戸城再建なら、言及してもおかしくはない」と受け止める。
【中略】
駒沢大の山崎望教授(政治理論)は「城というのは、ナショナリズムや地域愛を起こさせるふわっとした統合のシンボルでもあり、政治家がこだわるのは分かる。
再建自体に反対する人はあまりいないだろうが、名古屋城の場合、障害者への配慮、多様性の尊重といったリベラルな価値観とぶつかった途端に、問題化した」とみる。
菅氏の本気度は見えていないとしつつ、こう話す。

「江戸城再建の提案自体は右派層の反応が良いだろうし、前首相として耳目を集めることもできる。
ウクライナ、パレスチナの戦争や国際対立で日本の安全保障政策も問われる中、一見牧歌的な話と思えるが為政者からすれば、厳しい現実から国民の目をそらせ、都合の良い提案だ」

東京新聞 2023/11/17
https://www.tokyo-np.co.jp/article/290480


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