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吉沢亮・宮崎あおい・吉田羊・安田顕ら、芸能人もいろいろ経験“旅行中のトラブル”
動画配信サービス「Netflix」で今週16日より世界独占配信される映画『クレイジークルーズ』の配信記念イベントが13日、横浜港・大黒ふ頭客船ターミナルに停泊する大型客船「MSCベリッシマ」にて開催され、ダブル主演を務める吉沢亮、宮崎あおい(※崎=たつさき)、共演の吉田羊、安田顕、瀧悠輔監督が登壇した。
約7000人が乗船可能な世界最大級のイタリア国籍のクルーズ船「MSCベリッシマ号」は、コロナ禍で実際の撮影は止む無く断念したものの、実寸大で制作されたセットやVFX・CG技術によって再現され、本編の舞台にもなっている。
そんな「MSCベリッシマ号」に今回初めて集結したキャスト&スタッフ。吉沢は、「本来撮影で来るはずだったここに、1年半越しに乗船できたことをすごくうれしく思います」。宮崎も「ここに来る途中の車から、中々船が見えてこないと思ったら、ずっとビルだと思っていた建物が船で、その想像の何十倍の大きさに驚いております。本日やっと乗船できて、ずっとワクワクと浮足立っております」と今回念願の「MSCベリッシマ号」に乗船できたことを喜んだ。
吉沢は「完成した作品を観て、船で撮影できなかったのですが、本当にCGやセットの力で、“乗ってるじゃん!”ってくらいすごい絵になっていて、違和感を感じさせない素晴らしい出来でした」と、完成した映画に満足げ。
宮崎も「本当に自分のせりふもたくさん素敵なせりふがあったけど、菊地さんの藍那のせりふを筆頭に、個性豊かなキャラクターばかりだったので、現場に入るのが楽しみでした。映画の中のキャストもみんなドレスアップしているのと、エキストラの方一人ひとりまで衣装がきちんとあって、映っている世界観にうそがないです。実際の船で撮れたら良かったという気持ちはありますが、セットだからこそ撮れた絵もありますし、なによりも今日乗れたので良かったです」と笑顔で語った。
本作は、映画『怪物』で「第76回カンヌ国際映画祭」脚本賞(日本映画史上2度目)を受賞した坂元裕二が脚本を担当。吉沢は「坂元さんならではのユーモアあふれる中にも人間の本質が見え隠れするすごく面白い脚本だと思いましたし、せりふもすごく魅力的で、ほかの役のせりふまで言ってみたいと思いました」と、脚本を絶賛した。
吉沢はクルーズ船のお客の注文に無心で仕えるバトラー・冲方優、宮崎はある目的のために客船に乗り込んできた謎の女性・盤若千弦、吉田は新人船長役、安田はゴッドファーザーの息子と、面白い役どころを演じている。
吉田は「頭脳明晰で帰国子女という、非常に華麗な経歴の持ち主で、新人船長として密着取材を浮かれ気味に受けている部分もあるのですが、彼女にとってのファーストプライオリティは、無事に航海を終わらせること。そのためには少しの難には目をつむるなど、非常に真面目な船長で、そういう部分はおちゃめに写ったら良いな、と演じさせていただきました。そして今回、船長ながら本日初乗船で、こんなに大きな船だったのかと、初めて責任感を感じさせていただくくらい、圧倒されました(笑)」と話していた。
安田も「医療界のゴッドファーザーの息子で、すごく物語のキーを握っています。せりふも現場でいろいろ考えて、その場のノリでやっちゃったことも多かったです。一つひとつのセクションに時間をかけてくださっていた現場で居心地が良かったです。完成した作品も観て、ここまでできるんだったら乗らなくてよかったよねって思いました(笑)。今回乗れなかったことは残念なことだったのですが、逆にプラスに転じているんじゃないかと思いました。時間をかけてきちんと撮れば、メイドインジャパンの作品というのは十分通用するんじゃないかと思いました」と語っていた。
宮崎は「ケータリングも本当に豪華で、心のゆとりに繋がるというか、あのケータリングは経験したことのないものでした。自分の撮影がなくなった日にクラフトサービスの女性に弟子入りして、“あおい”って名札をつけて、一緒に手伝って働きました。それが1番幸せな日でした」とまさかの思い出も語った。
さらに監督も「基本的には身勝手な人ばかり出てくるのですが、そんな方たちをあんまり嫌な風には捉えていなくて、いかにキュートに撮れるかというのが、ひとつのテーマだったので、衣装合わせの時にみんなわがままでいてくださいっていうのはお願いしていたので、それこそ安田さんがその場のノリでやっていただけるのも非常に楽しく、すごく良いことだなと思っていました」と思い返していた。
MCから豪華客船ならではのシーンが多い本作で印象に残っていることを聞かれた吉沢が「宮崎さんと2人で変装するシーンで、菊地さんのお芝居が面白すぎて、現場でも良かったのですが、映像で見ても最高で、あそこは本当に印象に残っています!」と答えると、宮崎も「私も菊池さんの演じた藍那が大好きで、好きすぎてよくモノマネしていました(笑)。私はプールのシーンで吉沢さんが落ちてしまい、私が助けるのかと思ったら、一緒に飛び込んじゃうっていうのが、青春映画のようなワクワクするシーンで気に入っています」。
吉田は「雨が多くて雨天で飛ぶ日も多かったのですが、私のクランクアップの日も土砂降りで、甲板で撮影する予定が、屋根の下に設定を変えて撮りきったシーンには、チーム力をすごく感じました」。安田は「吉沢さんと宮崎さんの影絵のキスシーンです。映画でお客さんがいる限り1番ときめくのはキスシーンだと思うのですが、本当にこのシーンがお洒落だし、キュートだし、ドラマチックで良かったです」とそれぞれ挙げていた。
さらに作品にかけて、旅行中のトラブルについて聞かれた吉沢は「北海道のイベントに行くために朝早い飛行機だったのですが盛大に寝坊しまして、予定していた飛行機に乗れず、あまりにも時間がなさすぎて、タクシーの中でメイクも着替えも全て済ませ、登壇の5分前に到着したのですが、いつもの1.3倍くらい盛れていました(笑)」。宮崎は「映画祭へ行った際の帰る便で、先に1人搭乗口で待っていたら、搭乗予定の30分前なのにゲートを締めますと言われてしまい、スタッフの方たちがまだだったので、必死にプリーズとサンキューだけでお願いして、ギリギリ皆乗れたのですが、二言しか言っていないのに想いは通じるんだなと思いました」。
吉田は「フランスでモン・サン・ミッシェルに1泊して、翌朝1番の飛行機でニースに行く予定がタクシーを予約し忘れてしまい、日本のように流しのタクシーは1台もいなくて、飛行機に乗れずにもう1回モン・サン・ミッシェルを見て帰りました」。安田は「23年ぐらい前に、ボディビルダーのケン・ヤスダさんという方がロサンゼルスにて、その人に会うという企画があって行ったのですが、ディレクターが地図を忘れて、ジムの場所がわからない。とりあえずタクシーに乗るけど乗っても乗っても見つからない。そして7~8時間乗って、現地のTV局の方が起きて連絡がつき、やっと見つかりました(笑)」「後、ブラジルに行った帰りにアマゾン川を7~8人規模の船に乗っていたら、雨が降ってきてしまって、すごい波で満点の星空にCGみたいな雷が鳴っていて、転覆しそうだというのですが、転覆したらピラニア、船を止めたらワニがいる、というのでもうみんな無言で走り続けて、無事にたどりついた時は熱く包容しました!」とそれぞれ衝撃のエピソードを披露した。
最後に、吉沢は「本当に素敵な面白い作品ができたと思っております。たくさんの方に観ていただきたいですし、この作品を面白いと思っていただけたら、SNSにあげたり、知り合いに勧めていただいたり、一緒にこの作品を盛り上げていただけたらうれしいです」。宮崎は「コメディの部分も面白いですが、坂元さんが紡がれた言葉の中に深くて素敵なせりふもたくさんありますので、是非隅々まで楽しんで観ていただけたらと思います」。
吉田は「衣装やセットなど含め、物語の仕掛け的にも細部まで ものすごいこだわりが詰まっていますので、何度観ても楽しんでいただけると思います。繰り返しご覧いただいて、お友達にも勧めていただけたらと思います」。安田は「身勝手やわがままな人がいっぱい出てくるのですが、みんな滑稽かつかわいらしいです。主演の吉沢さんが演じたバトラーの役が登場人物の中で一番良い人で、そういう人に気を使って良い人だね、と言われる人物がいかに素晴らしいことなのか、この作品に気づかせてもらえました」。
そして、監督が「とても楽しい作品に仕上がっていると思います。皆さん日常でつまらないことあると思うのですが、そんな日に夜2時間だけ現実逃避していただけたらと思います」と呼びかけイベントを締めくくった。
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