日本ハム・加藤貴之投手、FA宣言せず残留 「ファイターズでプレーしたいなっていうのが一番」

　ＦＡ権を取得している日本ハムの加藤貴之投手（３１）が１１日、北海道北広島市のエスコンフィールドで会見し、ＦＡ宣言せずに残留することを発表した。「このたびはＦＡ権を使わずに来年もファイターズの一員としてプレーします」と話した。

　「いろんな方と話しをしながら一番必要としてくれた、育ててもらったということもあるので、感謝して、また来年お世話になろうと思いました。必要としてくれたので、それがいちばんうれしかったですし、やってきて良かったなと思います」と残留を決めた思いを語った。

　代理人を通じて球団側と４度の交渉を重ね、熱意を伝えられていた。「正直悩みましたけど、ファイターズでプレーしたいなっていうのが一番でした。一度きりの野球人生なので使って他球団の評価も聞いてみたいと思った」と明かしたが、残留を決断。「ほっとしました」と現在の心境を明かした。

　来季に向けて「必要とされた以上もっともっとチームを引っ張るわけではないんですけど先頭に立って頑張っていこうと思います」と誓った。

　今季、開幕投手を務めた加藤貴は７勝９敗、リーグ６位の防御率２・８７の成績。１６３回１／３を投げて与四球１６と安定した投球を残した。プロ通算成績は４８勝４９敗、防御率３・２５。
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デイリースポーツ