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驚愕!約千円で購入されたドアストッパー、想像を絶する価値4億円超に!
スコットランドで長い間人々から忘れられ、ドアストッパーとして使われていた胸像に、250万ポンド(約4億5000円)以上で買い取るという申し出があった。約90年前にわずか5ポンド(約910円、現在の価値で約7万7000円)で購入され、物置に眠っていたこの胸像をめぐり、高額で売って町に利益を還元するか、それとも歴史的作品として美術館に保存するかで意見が割れている。イギリスの公共放送『BBC』などが報じた。
胸像を管理しているスコットランドのハイランド評議会は、国際オークション会社の「サザビーズ」を通じて、海外の個人バイヤーから250万ポンド(約4億5000円)以上の買い取りオファーを受けたという。評議員たちは10月30日の会議で、売却の可能性やその他の選択肢について話し合った。そして、胸像の将来について公開協議を行うという結論に達したそうだ。
フランス人芸術家エドメ・ブシャードン(Edmé Bouchardon)によって制作されたこの295年前の胸像は、18世紀のスコットランド北部にある地方行政区画ハイランド地方の議員であり、地主でもあったジョン・ゴードン卿(Sir John Gordon)がモデルとなっている。ゴードン一族は、同地方でインバーゴードン町を築いた名士だ。
裕福な家庭に生まれたジョン卿は、18歳か19歳の時にヨーロッパ大陸を旅行し、イタリアのローマでエドメに出会った。建築家の息子だったエドメは当時30歳で、彫刻家としてのキャリアを切り開こうとしていた。ジョン卿の胸像は、エドメの初期の作品の一つだ。エドメはその後、フランス王室のために彫刻を制作し、その才能を開花させ、18世紀初頭の最も偉大な彫刻家として称賛されるようになった。エドメの作品は、パリのルーブル美術館やニューヨークのメトロポリタン美術館などに収蔵されている。
これほど著名な彫刻家の作品の存在が明らかになったのは1990年代後半のことで、インバーゴードン町議会管区長の歴史的な礼服とチェーンの行方を探していた時だった。
当時、インバーゴードン・コミュニティ評議会のメンバーだったマキシン・スミス地元議員(Maxine Smith)は、物置の中に探し物があるかもしれないと聞き、数人の関係者と物置に向かい、そこでドアストッパーとして使われていた胸像を見つけたのだ。
胸像の発見から数年後、持ち主を見つけ出す作業が行われ、1931年に同町北部のキンディースで行われたオークションで、インバーゴードン町議会がこの胸像を購入したことを示す文書が2019年に発見された。この購入は、庁舎に飾ったら見栄えがするだろうと考えて行われたものだったという。しかしある時点で、他の不要になった議会備品と一緒に物置に収納されたようだ。
マキシン議員は、この胸像を売却すれば「インバーゴードンやその周辺の社会的困窮地域に大きな利益をもたらす」と考えている。一方で、スコットランドのエディンバラ大学で美術史の講師を務めるキャロライン・マカフリー=ハワース博士(Caroline McCaffrey-Howarth)は、「胸像が海外に流出してしまうのは残念だ」と主張する。
キャロライン博士によると、この胸像はスコットランドで唯一のエドメの作品であり、スコットランドにとって文化的に重要だという。また、エドメのキャリアの中で極めて重要な時期に制作されたものであり、非常に細かいノミ細工が施されていることからも貴重な作品とのことだ。
ジョン卿の胸像は、ルーブル美術館やロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館で開催されたエドメ・ブシャードン展のために貸し出されたこともあったが、ハイランド地方のインヴァネス美術館の安全な保管庫で管理されたままになっている。評議会は、「作品の価値とそれに伴う安全上の理由から、一般公開することができなかった」と報告書で述べている。
今回のニュースを見た人々からは、「明らかに何時間もかけて作られたものを、なぜドアストッパーとして使うのだろう? 本当に無知な人がいるものだ」、「そのお金は、くだらない物のために評議員に使われてすぐに消えてしまうだろう」といったコメントがあがっている。
画像は『The Scottish Sun 2023年10月26日付「SCULPTURE SHOCK Rare sculpture bought for £5 & used to hold a door open is worth MILLIONS」』『The Sun 2021年7月29日付「INSIDE SCOOP ‘Ikea–style’ spoon bought for 20p from car boot fair sells for staggering £2,375 at auction」(Credit: BNPS)』『Phillips 「20TH CENTURY & CONTEMPORARY ART DAY SALENEW YORK AUCTION 10 MAY 2016」』『BBC 2023年8月10日付「Monmouth: Teddy bear found at car boot sale could sell for £6,000」(HANSONS AUCTIONEERS)』『Metro 2023年7月4日付「Dad given rare £2 coin in his change sells it on eBay for more than £200」(Picture: SWNS)』『Christie’s Watches Online 「THE AGUAS ZARCAS DOGHOUSE」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)
<このニュースへのネットの反応>
世界一高いドアストッパー
由緒ある像がご先祖みたいな目に合うのが現実にあるとは
ごせんぞー
これだけ材質も造形もいい胸像をドアストッパーに使おうと思うか?近年のレプリカでないとしってるならそこそこ以上の価値があるのはわかるだろうに
ガチで興味ない人っていうのは迷ったり思いとどまることもなく、障害物かゴミにしか思わないからかなりの確率で即捨てるか壊す*るぞ。 ドアストッパーとして使われてただけ僥倖だよ。
シャミ先
由緒があっても価値がわからない人にはドアストッパー扱いされる
まちカドまぞく
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