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UEFA-CL第4節 久保建英が2ゴール起点に!! ソシエダ、クラブ史上初のCL3連勝
UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は8日、グループリーグ第4節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダがベンフィカ(ポルトガル)を3-1で破った。現行の欧州CLではクラブ史上初の3連勝を果たし、2003–04シーズン以来20季ぶりのグループリーグ突破に大きく前進。久保は右ウイングで先発出場し、後半25分までプレーした。
ソシエダは2勝1分の無敗、ベンフィカは3戦全敗で迎えた欧州CL第4節。久保は欧州CLで4試合連続の先発出場となった。一方のベンフィカはパリ五輪世代のU-22日本代表GK小久保玲央ブライアンが今大会3度目のベンチ入りを果たした。
試合は前半6分、早々に動いた。ソシエダは久保が右CKをショートで出すと、MFアンデル・バレネチェアからのリターンを受け、エリア右外のスペースを打開。右足でバックパスを戻し、バレネチェアが右足アウトサイドでクロスを入れると、相手のクリアを拾ったDFアイエン・ムニョスが果敢に左足ボレーで狙う。これはうまくミートせず、バウンドしながら枠を外れそうだったが、飛び込んだMFミケル・メリノが頭で押し込んだ。
さらにソシエダは前半11分、ベンフィカのビルドアップに対して前線からプレッシャーをかけると、MFフロレンティーノ・ルイスのバックパスをFWミケル・オヤルサバルがインターセプト。そのままゴール前まで走り込むと、最後はGKアナトリー・トルービンとの1対1を制して左足で流し込み、追加点を奪った。
なおも止まらないソシエダは前半21分、右サイドの大外でボールを持った久保が縦に仕掛けると見せかけ、ドリブルで切り返すと、3人を引きつけながら中央に鋭くカットインし、M・メリノに預ける。メリノは冷静なターンから左に展開し、これを受けたバレネチェアがシュートフェイントから右足一閃。豪快にネットに突き刺し、3-0とした。
ソシエダは前半27分、MFブライス・メンデスの浮き球スルーパスに抜け出したバレネチェアが深い位置まで持ち運び、ペナルティエリア内にパスを入れると、オヤルサバルが相手DFに倒されてPKを獲得。ところが、B・メンデスのキックは左ポストに当たり、4点目とはならなかった。前半はそのままタイムアップ。ソシエダが3点リードをキープした。
それでも後半4分、ベンフィカもさっそく反撃を見せた。MFダビド・ユラセクがペナルティエリア際で身体を張ってボールをキープし、ルーズボールを拾ったFWアルトゥール・カブラウが左に渡すと、DFニコラス・オタメンディがエリア内でワンタッチパス。これに反応したFWラファ・シルバが左足で流し込み、1点を返した。ここまで3試合連続ノーゴールだったベンフィカはこれが今大会初ゴールとなった。
するとその直後、ベンフィカのサポーターがソシエダ側のスタンドに発煙筒を投げ込んだのを発端にスタジアム内がヒートアップ。ソシエダの選手たちも抗議する姿勢を見せる中、混乱に乗じたベンフィカが攻め込む時間が続いた。同13分にはオタメンディが強烈なミドルシュートを放った後、自チームのサポーターに注意を呼びかける姿も見られた。
その後は拮抗した展開が続いた中、ソシエダは後半25分に選手交代。久保とB・メンデスを下げてFWカルロス・フェルナンデスとMFベニャト・トゥリエンテスを投入し、同33分にバレネチェアに代わってロシア出身のMFアルセン・ザハリャンが投入されるまでの間、ピッチ上の11人全員がスペイン国籍という欧州CLでは珍しい状況となった。
試合は大きく動くことなく、そのまま3-1でタイムアップ。ソシエダが勝ち点10に乗せ、グループリーグ突破に王手をかけた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/334475b76d8b99ecfeaae901ed14ea915efe7042