山口真由氏　オリックス・山本由伸のメジャー流出に「日本の国力の衰えを感じる」

　ニューヨーク州弁護士で信州大学特任教授の山口真由氏が６日、「モーニングショー」（テレビ朝日系）に出演。日本シリーズ第６戦で圧巻の投球を披露したオリックスの山本由伸投手の大リーグ流出について、「日本の国力の衰えを感じる」と憂えた。

　阪神対オリックスの日本シリーズは第７戦までもつれた結果、阪神が３８年ぶりの日本一に輝いた。その一方で試合後にオリックスは、山本のポスティングによる大リーグ挑戦を承認したことを発表。番組ではドジャースがエンゼルスからＦＡになった大谷翔平と山本のダブル獲りを狙っているとの報道を紹介した。

　これに玉川氏は「名実ともに日本トップの投手。（大リーグ挑戦は）夢のある話の一方で日本のトップになっちゃうと、みんな米国行っちゃうでしょ」と、最近の野球界の流れを指摘。さらに「野球以外のところでも、日本を超える力を持つ人は一般の人でも優秀な人は海外に行く。進学校でもトップクラスは最初から海外の大学目指してて、東大じゃなくて。そうなっていくのは寂しいなというか、日本の力不足じゃないの」と嘆いた。

　すると、山口氏も「払える年俸の額が違うふうになってきて、日本の国力の衰えを感じるところもある。私もわかる」と同調した。

　日本は３０年来、賃金が上昇せず、先日は国際通貨基金（ＩＭＦ）が２０２３年の名目ＧＤＰについて、日本がドイツに抜かれて４位に転落する見通しを発表。山口氏も玉川氏も山本の大リーグ流出を、国際競争力がどんどん低下する日本に重ねて憂えた。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/281944