【箱根駅伝】「今年こそと思っていた」古豪復活に挑んだ田島公太郎・慶大主将

【箱根駅伝】「今年こそと思っていた」古豪復活に挑んだ田島公太郎・慶大主将

【箱根駅伝】「今年こそと思っていた」古豪復活に挑んだ田島公太郎・慶大主将

1: 名無しさん@恐縮です 2023/11/02(木) 08:58:58.29 ID:1NPu8wwT9
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20231101/k00/00m/050/109000c
2023/11/2 08:00

「箱根駅伝の一番の魅力は、どんなに険しい山間部でも常に沿道からの声援が途切れないこと」。田島選手が語る本大会の印象だ。1年生の時、選抜チームの関東学生連合の一員として本大会に出場した経験がある。「陸上競技に打ち込む者にとって、箱根駅伝は夢の舞台」と目を輝かせながら話した。

慶大競走部は創部100周年を迎えた2017年、本大会出場を実現すべく「箱根駅伝プロジェクト」を開始。4年連続で箱根に出場した日本体育大OBの保科光作コーチが就任し選手強化に取り組み、メディカルチェック体制も強化した。クラウドファンディングも昨年、今年と2年連続で実施。今年は1000万円超の寄付があり、強化合宿の費用などに充てられた。

だが1994年を最後に、本大会への出場はかなわぬままになっている。慶大同様、箱根駅伝本大会を悲願に戦力強化に取り組む関東のライバル校は数多い。ただ大学の理念である「文武両道」の追求を掲げる慶大は、他校のように有望選手の獲得の武器となるスポーツ推薦制度を用いたり、練習漬けを常時選手に強いるスケジュールを組んだりしていない。「実験やリポート作成に追われ、学業で手いっぱいの部員も少なくない。だが、どんなに忙しくても決して練習を休むことはない」。それが慶大流だ。

一方で、今大会で実現した箱根駅伝の全国化については「熊本県出身の自分としては、さまざまな大学が一堂に集うため、率直に面白そうだと思った」と話す一方、「箱根駅伝は関東固有の大会なので、続ける必要はない」と話した。

「高校時代に輝かしい実績を残すことのなかった選手が、本大会に出場したらどんなに素晴らしいことか。常にチャレンジする精神を忘れずにいたい」。そう話して臨んだ予選会。結果は22位で、本大会出場には手が届かなかった。レース結果について「今年こそ出場できると思っていたので非常に悔しい。考えが甘かった」と振り返った。

だが全力でやりきったという達成感もあったという。「これまでは実力を発揮できずに終わる選手が多かったが、今年は全員けがをすることもなく、100%出し切れた」。慶大の挑戦はこれからも続く。「後輩には挑戦する精神を忘れないでほしい」と語った。

1917年創部で部員数は146人(うち長距離ブロック29人)。箱根駅伝本大会には過去30回出場し、優勝1回(32年)。第1回大会に出場した4校(オリジナル4)のうちの一校という輝かしい歴史を持つ。だが94年を最後に本大会に進めず、2017年に始めた「箱根駅伝プロジェクト」でチーム力の底上げを図ってきた。しかし競合校は関東地区に数多く、20年と21年の予選会で19位の成績を収めたものの、本大会出場には手が届かなかった。一方で、前回まで4年連続でメンバーが関東学生連合の一員として本大会出場を果たしている。学年の垣根を越え、互いに切磋琢磨(せっさたくま)して練習に励む。

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