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<東日本実業団駅伝展望>ニューイヤー駅伝連覇のHondaに箱根駅伝史上最速ランナーのヴィンセントが入社 実業団デビューで快走なるか?
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202311020000422.html
ニューイヤー駅伝2連勝中のHondaにまた、注目ランナーが誕生しようとしている。
東日本実業団駅伝は11月3日、埼玉県庁をスタートし、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にフィニッシュする7区間76.9kmで行われる。上位12チームが来年元旦ニューイヤー駅伝出場権を得る。それに加え今年は13位以下のチームでも、10月15日に行われたMGC(マラソン・グランドチャンピオンシップ。パリ五輪代表3枠のうち2人が決定)と開催時期が近いため、MGC出場資格選手を擁するチームは完走を条件にニューイヤー駅伝出場資格を得られる。
Hondaは今、最も充実している長距離チームだ。伊藤達彦(25)が10000mで、青木涼真(26)が3000m障害で日本代表に育ち、MGCで小山直城(27)が優勝してパリ五輪代表入り。
そこに今季、箱根駅伝2・3・4区の区間記録保持者のY.ヴィンセント(22、東京国際大出身)が加入した。Hondaの課題だったインターナショナル区間で、ヴィンセントがどんな走りを見せるのだろうか。
箱根駅伝3区区間記録はハーフマラソン換算で世界歴代18位相当
箱根駅伝で見せたスピードは世界レベルだった(山下り区間の6区は除外)。ヴィンセントがマークした区間記録と、その記録をハーフマラソン(21.0975km)に換算したタイムは以下の通り。
20年 3区21.4km 59分25秒
換算タイム:58分35秒
21年 2区23.1km 1時間05分49秒
換算タイム:1時間00分07秒
23年 4区20.9km 1時間00分00秒
換算タイム:1時間00分35秒
ハーフマラソンの世界歴代リストに当てはめれば、3区のタイムは歴代18位に相当する。区間歴代2位には1分30秒も差をつける突出したタイムだ。2区と4区はハーフマラソンの日本記録(1時間00分00秒)よりも遅いスピードだが、両区間とも上りが多いコースである。
Hondaはここ数年、インターナショナル区間の外国人選手が、トラックの実績はあるのに駅伝になると走れないことが多かった。18年の区間9位を最後に、ニューイヤー駅伝のインターナショナル区間(23年大会までは2区8.3km)は以下のように低迷した。
※以下引用先で
(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)