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なでしこジャパン・池田監督が明かすパリ五輪予選「75分間のボール回し」で賛否を呼んだ戦術選択の舞台裏とは?
2点を奪った後の約75分間をシュートなしのパス回しだけで終え、「無気力試合だ」「組み合わせを考えた戦略だ」とSNSや国内外のメディアで物議を醸した10月29日のウズベキスタンとの第2節の舞台裏を明かした。
日本のSNS上で賛否両論を巻き起こし、中国メディアからは激しいバッシングを浴びた、90分間の大半をパス回しで終えたウズベキスタン戦の舞台裏が明らかになった。
パリ五輪出場をかけたアジア2次予選のグループCの試合が行われていた、ウズベキスタンの首都タシケントからソウル経由で2日夕方に帰国したなでしこの池田監督が、成田市内のホテルで取材対応。物議を醸した戦い方をあえて選択した経緯を説明した。
池田監督によれば、決断したのはウズベキスタン戦の当日だったという。
「最終的に決めたのはウズベキスタンとの試合前に、オーストラリアとフィリピンの試合の点差を見たときですね。そこでそれ(ボールを保持し続ける戦い方)をやる価値というか、それをやることによってプラスがもたらされるかどうかを判断しました」
(中略)
そして、試合会場のブニョドコル・スタジアムへ到着した直後のロッカールーム。ウズベキスタン戦は勝ち点3を手にすることだけが最大にして唯一の目的で、複数のリードを奪ってからはボール保持に徹する、という指示が選手に伝えられた。
「最終的に伝えたのはウォーミングアップ前に、ロッカールームでミーティングを行ったときです。今回の予選はいろいろなケースを考えて戦う、というのは事前に選手たちにも伝えていましたし、もちろん選手たちもレギュレーションや最終予選の組み合わせ方法なども知っていたので、反応としては『じゃあ、それでいきます』といった感じでした」
試合は前半15分までになでしこが2ゴールを奪い、以降は無目的なパス回しに終始。放ったシュートもゼロというなでしこの戦い方にウズベキスタンも呼応し、自陣にブロックを敷いたまま、ボールを奪おうとしない奇妙な光景が続いた末にタイムアップを迎えた。なでしこのボールポゼッション率は、通常ではありえない93%に達していた。
試合中から日本のSNS上では「無気力試合」、「こんなにつまらないサッカーは初めて見た」、「くだらねぇ八百長見せてくれて有難う」といった批判や、「批判覚悟での苦渋の戦略」、「レギュレーションの仕組みをふまえての戦術」と擁護する賛否のコメントが飛び交った。
それらのすべてを、池田監督も把握していた。
「サッカーのとらえ方はいろいろあるし、私自身もやはり心苦しい。そのなかで勝ち上がるために取った部分でもあるので、そうした意見があるのは当然だと思います」
全文はソースで
11/3(金) 6:48配信 RONSPO
https://news.yahoo.co.jp/articles/159c6913a8e08cefd76593bbbcc9bcbc950ae0d6