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絶体絶命の慶応勝利、完全V逆王手 1年生竹内丈6回無失点2勝目「200点の出来」堀井監督
今年最多2万8000人の観客が集まった伝統の早慶戦は、1勝1敗で第3戦へもつれることになった。
負けられない慶大は、1年生右腕の竹内丈投手(桐蔭学園)が大一番で先発。6回無失点の好投で、2勝目を挙げた。完全優勝へ逆王手をかけた。勝てば20年秋以来6季ぶり47度目の優勝が決まる早大は、今秋2試合目の0封負けを喫した。
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ピンチの時、竹内の口角はちょっと上がっていた。負けられない大一番で先発を任された。第1戦よりも多い、今年最多2万8000人が詰めかけた神宮の雰囲気さえ楽しんだ。「いつも通り、変わらずに投げられました」。
6回2死一、二塁、早大・熊田任洋内野手(4年=東邦)をチェンジアップで二ゴロ。自分の判断で時折クイックを混ぜてフォームで緩急をつけ、今季初めて超スローカーブを投じるなど頭脳派のピッチング。「1日でも長く(同じ高校出身の)栗林さんたち4年生と野球がしたいという思いでした」。堀井哲也監督(61)は「期待をこめて竹内を起用した。200点の出来でした」と称賛した。
マイペースなところが、ピンチでも動じない強心臓につながる。寮に隣接するブルペンの近くで、朝顔を育てるのが最近のブーム。種から育てはじめ、クラシック音楽を聞かせて水をあげるのが日課。毎日コツコツ、練習も地道にこなす。強豪、桐蔭学園で3年夏の背番号は「13」。AO入試で進学した。1年春の早慶戦でリーグ戦デビューした“早慶戦の申し子”の好投で、21年秋以来の頂点へ逆王手をかけた。【保坂恭子】
日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202310290000872.html
[2023年10月29日16時45分]