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子どもたちの国語力が危ない 〝ごんぎつね〟が読めない衝撃(週刊 … – Yahoo!ニュース 子どもたちの国語力が危ない 〝ごんぎつね〟が読めない衝撃(週刊 … Yahoo!ニュース (出典:Yahoo!ニュース) |
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1 守護地頭 ★ :2023/10/28(土) 07:25:29.34 ID:q4LVxsTe9
〝「ごんぎつね」の読めない小学生たち〟で話題になった石井光太さんのベストセラー「ルポ誰が国語力を*のか」(文藝春秋)。子どもたちの国語力、いわゆる〝読解力〟が低下している状況をリアルに伝えてくれる。国語はすべての教科の土台であり、物事のポイントをつかむ読解力は社会で一番役立つ能力といっても過言ではない。その国語を巡り今、何が起きているのか。
言葉の裏に隠された意味 〝行間が読めない〟
読解力は「文章を読んで理解する能力」だが、字面が読めても言葉の裏に隠された意味や、感情を理解できない、いわゆる〝行間が読めない〟などが指摘されている。
冒頭の「ごんぎつね」は小学校教科書の定番だが、この〝ごんぎつねの読めない小学生たち〟が現在の国語力を端的に表しているかもしれない。
物語を忘れてしまった読者のために、簡単にあらすじを説明しておこう。
いたずら好きで、人に迷惑ばかりかけている小ギツネのごんは、あるとき、兵十が捕ったウナギや魚をいたずらで逃がす。しばらくして兵十の母親が亡くなった。実はそのウナギは兵十が病気の母のために用意していたものだった。それを知ったごんは後悔し、償いに兵十に贈り物を届けるようになる。しかし、家に忍び込んで来たごんを見て、「またいたずらしに来たな」と兵十は銃で撃ち*てしまう。兵十がごんに近寄ると、そこには栗が置いてあった。「ごん、お前だったのか」。これまでの贈り物はごんのおわびの気持ちだったことに気づく…と、こんな流れだ。
「鍋で遺体を消毒」子どもの答えに驚き
「ルポ誰が国語力を*のか」の著者である石井さんは、東京都内の小学4年生の授業を見て、子どもたちが「ごんぎつね」をとんでもない読み方をしていることに衝撃を受けている。
母親の葬儀の準備で「大きな鍋で何かがぐずぐず煮えていた」というくだりがある。これはもちろん、葬儀の参列者に兵十が食べ物をふるまう準備している描写と読み取れる。
ところが、教師が「鍋で何を煮ているのか」と尋ねると、「*だお母さんを鍋に入れて消毒している」「昔は墓がなかったので、*だ人を燃やす代わりにお湯で煮て骨にしている」などと複数名の子が真面目に答えていた─という。
文部科学省は、近年の日本社会で人の心などが荒廃している理由について、人間として持つべき感性・情緒を理解する力の欠如を指摘している。情緒力とは「他人の痛みを自分の痛みとして感じる力」「美的感性」「懐かしさ」「家族愛」「郷土愛」「名誉や恥」といったもので、いわば人間の土台となる教養や価値観、感性につながるものだ。
ここまでの話で、現在の〝読解力低下〟の状況が読者にもイメージできたのではないだろうか。
読解力はなぜ低下したのか
それではなぜ、子どもたちの読解力は低化しているのか。よく言われるのが、親子3世代で一つ屋根の下に暮らし、近所との関わりも強かった昔に比べ、今は親子だけの核家族が主流となったうえに、近所づきあいも減り、子どもを取り巻く言語教育環境が弱まっている─という点だ。
近畿・首都圏で学習塾を運営する開成教育グループで上席専門研究員を務める藤山正彦さんはこの点について「確かにその影響もあるだろうが、明らかなのは国語の授業時間が大きく減っていることだ」と指摘する。
藤山さんが言うように、この50年で小中学校の国語の時間数は大きく減った。小学6年は1968(昭和43)年に245時間だったが、新学習指導要領が始まった2020年には175時間と約3割減。中学3年は1969年の175時間から、2021年に105時間と約4割減になっている。「数学や理科の時間を増やした分、国語が割りを食った形だ」と続ける。
国語はすべての教科の土台
藤山さんが心配するのは、国語の〝読解力〟がすべての教科に影響を及ぼす点だ。国語は算数・数学や英語、理科などと並び、単なる5教科の一つと捉える人が多いかもしれないが、「国語力はすべての科目の根であり、その土台の上に他教科があると言っていい。それぐらい大事だ」と強調する。
10/26(木) 10:27配信