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「ドラフト1位」有力候補が多数 ドラフト研究家・西尾典文が“大豊作”の大学生候補を格付け!
ベースボールキング
◆ 今年は大学生の投手に逸材が揃う
10月26日に迫っている『プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD』。今年は4年ぶりに現地の観客席が復活するとあって、どんなドラマが生まれるのか今から楽しみだ。
今秋のドラフト戦線を振り返ると、高校生の目玉と見られていた佐々木麟太郎(花巻東)がプロ志望届を提出せず、米国大学への進学を表明したこともあって、有望株がそろう大学生が中心となる見方が強い。
どの球団もギリギリまで視察を続けている中、最終的にはどんな決断を下していくのか。今回はスカイAのドラフト中継で解説を務める筆者=西尾典文が、取材現場で得た情報やここまでの報道を基に、注目を集める大学生のドラフト候補を格付けしてみたい。
最初の入札で1位指名が有力
常廣羽也斗(青山学院大/投手)
細野晴希(東洋大/投手)
武内夏暉(国学院大/投手)
西舘勇陽(中央大/投手)
“大豊作”と言われる大学生投手において、特に注目を集めているのがこの4人。その中で常廣羽也斗に関しては、すでに広島が10月13日の時点で1位指名を公言している。
糸を引くような150キロを超えるストレートに加えて、ブレーキや落差が抜群のフォークなど多彩な変化球を操り、リーグ戦春夏連覇に大きく貢献した右腕。ここ一番の勝負所でしっかり結果を残せるという意味でも、他の3人をわずかにリードしているように見える。フィジカル面が強化されれば、さらにスケールアップする可能性が高いだろう。
一方、ボールの威力という点で常廣に負けず劣らずの資質を示しているのが細野晴希だ。
今年8月に行われた侍ジャパン・U-18代表との壮行試合では最速158キロをマーク。好調時のストレートは打者が前に飛ばすことさえ難しいような勢いがある。制球面に少し不安は残るものの、変化球のレベルが高く、スタミナもある。
対して“安定感”では武内夏暉が一歩リードか。
コーナーにしっかり投げ分けることができ、縦のスライダーやツーシームもしっかり低めに集める。4人の中でも、1年目から一軍の戦力となる可能性は最も高いだろう。
ドラフトが間近に迫った24日には、西武が1位指名を公表。渡辺久信GMも「数多くいる有力候補の中で、今年は武内くんが最も実力があると評価しました」とその期待の大きさを口にしている。