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楽天・松井裕樹、メジャー挑戦へ 海外FA権の行使伝える 球団社長「海外にまず凄くチャレンジしたいと」
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楽天は25日、今季海外フリーエージェント(FA)の権利を取得した松井裕樹投手(27)が海外FA権を行使する旨を伝えてきたと発表した。
今季が4年契約の最終年だった松井。球界を代表するクローザーが権利行使を決断した。
この日、松井裕から球団側に権利の行使を意志を伝えられたという。都内で報道陣の取材に応じたた森井誠之球団社長は「海外にまず凄くチャレンジしたいと。この年齢でチャレンジするのは今がチャンスだと。めちゃくちゃ痛いですし、最大限残ってもらいたいと伝えていた。その中で海外にチャレンジできる環境があるから、今やりたいということだった。(残留交渉は)3、4回やったかな」と明かした。
球団としてはあくまでも海外への移籍を前提にしたFA権の行使と捉えている。松井裕にとってメジャー挑戦はかねての夢で、森井社長は「海外への思いに応えてあげたい。選手の持っている権利なので、それを阻害することは難しい。当然、もし(移籍先の選択肢が)国内であれば他の球団には行ってほしくないということは伝えています」と強調した。
13年ドラフト1位で入団し、長きにわたって守護神の座を務めてきた。4月5日の西武戦では史上最年少で通算200セーブを達成。今季は39セーブで2年連続3度目のセーブ王を獲得し「家族や関係者の方が喜んでくれるのはうれしい」と振り返っていた。また、今江新監督からは異例の“青空残留交渉”で「来年も一緒にやれたらうれしい」とラブコールを送られていた。
松井裕を巡っては大リーグ・カブスが獲得調査を本格化させている。シーズン中には編成最高責任者のジェド・ホイヤー編成本部長(49)が来日して直接視察済み。チームは左の救援投手不在が響き3年連続でプレーオフ進出を逃し、重要な補強ポイントとなっている。
カブスはシーズン中から松井裕のスカウティングを熱心に進めてきた。今季は83勝79敗のナ・リーグ中地区2位ながら、シーズン161試合目にして3年連続でプレーオフを逃すことが決まる屈辱の結末。救援陣の防御率3.85はリーグ6位で、特に左のリリーバー不在が大きく響いた。
◇松井 裕樹(まつい・ゆうき)1995年(平7)10月30日生まれ、神奈川県出身の27歳。桐光学園では2年夏の甲子園で史上最多の10連続を含む1試合22奪三振。13年ドラフト1位で楽天入団。19、22年に最多セーブ投手に輝き、今季4月5日の西武戦で史上最年少での通算200セーブを達成した。15年プレミア12、17、23年WBC日本代表。1メートル74、74キロ。左投げ左打ち。