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ソフトバンク 流出危機のオスナに最大4年総額40億円超の残留オファー 小久保監督「おらんかったら話にならん」
新生ホークスが代えの利かない絶対守護神へ熱い残留要請だ。ソフトバンクは23日に福岡市内で小久保裕紀新監督(52)の就任会見を開いた。古巣復帰から3年、2季務めた二軍監督からの内部昇格で満を持して出番が巡ってきた。「目標はもちろんリーグ優勝、日本一です」。チームが3年連続のV逸、世代交代の過渡期を迎える中で引き受けた重い使命。幾度も逆境に打ち勝ってきた男は、頼もしく腕をぶした。
勝つためにどうしても必要な戦力だ。「(底上げが一番必要なのは)戦術的には先発投手です。中継ぎ、抑えは12球団でもトップクラスなんで。あとはオスナをどうするかでしょう。オスナおらんかったら話にならんっていう、戦術的にはそうです」。思わず口に出た守護神の名前。オスナは今季限りで契約が切れ、メジャー復帰を模索しつつ国内複数球団を含む日米争奪戦の様相を呈している。
晴れの就任会見で飛び出した熱すぎるラブコール。球団フロントは強いメッセージと受け止めている。「新監督と話し合いながら、しっかりサポートしていきたい」(球団幹部)。戦力確保はフロントの最たる任務。考えたくもない〝オスナ流出〟は指揮官の言葉を借りれば、戦術的に根幹を揺るがしかねない。ゆえに失敗が許されない残留交渉。その思いは破格のオファーに表れている。すでに最大で4年契約、総額40億円超の超大型契約を提示しているとみられる。市場価値を反映させ、しっかりと誠意を示していく構えだ。
チーム内にはオスナの去就次第にもよるが、先発再建策の一つとして、中継ぎエースに君臨してきたモイネロの先発転向プランが本格浮上している。3連覇中の王者オリックスは今や強大だ。覇権奪回には大きな発想の転換も必要になる。大胆な策を打つためにも、まずは指揮官の要望をなんとしてもかなえたいところだ。(金額は推定)