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【教育】中学受験で教育費3000万円? 老後が心配で安楽死したい
2023年10月23日 Wedge online
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/31833
「中学受験の塾代だけで500万円。いったい教育費はいくらかかるのでしょうか。私は最初から、子どもを産むなら一人と決めていました」
都内に住む佐藤恵美さん(仮名、40代後半)は、そう断言する。昨年度の中学受験で悠太君(仮名)が合格を果たしたが、今後も多額の教育費負担が続くと覚悟している。
難関中学校の受験に強いとされる塾に入ると、年間に100万円前後の塾代がかかる。多くの小学生が3年生か4年生から塾通いを始める。学年が上がるにつれ受ける授業のコマ数が増え、夏期講習、冬期講習などの費用もかさんでいく。
Wedge2023年11月号の特集「日本の教育が危ない」でも、中学受験で〝塾のための塾〟へ通い、塾代の〝課金地獄〟に陥る状況ついて執筆しているが、悠太君も6年生の時は約130万円の塾代に加えて家庭教師をつけるなど、小学4~6年の3年間にかかった費用は合計で500万円に上った。
ちなみに、日本の平均年収は458万円(2022年実績、国税庁)。少なくないケースで、日本の平均年収を超える金額が中学受験の塾代に消えている。
中略
入学した私立中学は、年間の授業料が約130万円。それとは別に課外活動や部活などの費用で月5万円が必要となる。交通費や弁当代を入れると年間200万円の教育費がかかる計算だ。恵美さんは、「お金がかかるのは、これからです。大学は理系で資格が取れたほうがいいので、予備校に通うかもしれない。トータルで、いったいいくらかかるのでしょうか。2000万円? 3000万円?」と戦々恐々としている。
老後が心配で安楽死したい
文部科学省「子供の学習費調査」(2021年度)では、①幼稚園から高校まで全て公立に通った場合で574万円、②幼稚園は私立、小中高校は公立に通った場合で620万円、③幼稚園と高校は私立、小中学校は公立に通った場合で781万円、④全て私立に通った場合で1838万円かかるとしている。
日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」(2021年度)から、大学にかかる費用を見てみたい。まず「入学費用」(受験費用、学校納付金、入学しなかった学校への納付金)は、子ども一人当たり国公立大で67万2000円、私大文系で81万8000円、私大理系で88万8000円となる。さらに「在学費用」(授業料、通学費、教科書代など)がかかり、国公立大で年間103万5000円、私大文系で152万円、私大理系で183万2000円となる。
これらを単純合計しただけでも、卒業までに国公立大は約481万円、私大文系で約690万円、私大理系で約822万円かかるのだ。
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