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「この白人野郎!」南アフリカ選手がイングランド選手を罵る “人種差別発言” 疑惑が浮上!ラグビーW杯
現地10月21日、フランスで開催されている「ラグビーワールドカップ(W杯)2023」の準決勝、イングランド代表と南アフリカ代表の一戦は16-15で南アフリカがイングランドを退け、2大会連続のファイナル進出を果たした。
一進一退の攻防で迎えた後半29分、南アフリカの1トライ1ゴールが決まり、13-15と2点差に迫った。迎えた後半38分、相手の反則で得た49メートルのペナルティゴールをハンドレ・ポラードが成功。スプリングボクス(南アフリカ代表の愛称)が残り3分で劇的な逆転勝ちを飾った。
ところがノーサイド後、一部の選手同士が揉み合いになるような不穏なシーンがあった。実は、南アフリカのボンギ・ムボナンビが、イングランドのトム・カリーに人種差別的な暴言を浴びせたとして、チーム内で調査対象になっていることが判明。複数の海外メディアが報じている。
英国の老舗日刊紙『Daily Mail』によると、「イングランド代表のトム・カリーが、ラグビーW杯準決勝で南アフリカ代表のボンギ・ムボナンビに罵られたと告発」と衝撃的な見出しで記事を掲載。記事内では「イングランドの勇敢な敗退は、人種差別の嵐によって台無しになった。前半にフランカーのトム・カリーが主審に苦情を申し立てた」と伝えている。
同メディア以外にも、米放送局『ESPN』が許し難いこの行為を報道した。ムボナンビは、カリーに対して試合開始直後から「この白人野郎」という言葉に続き、相手を罵るような言葉を連発して口にしたとされている。耐えきれないカリーは前半30分過ぎにベン・オキーフ主審に「もし彼らのフッカーが私を白人呼ばわりしたら、私はどうすればいい?」と尋ねると、主審は「何もしないでくれ」と答えた。
チームが1点差で敗れ決勝進出を逃した後、カリーはムボナンビが試合中に言ってはいけないことを言ったかどうか記者に尋ねられると、「そうだね」と答えた。そのあと何を言われたのか、内容を話すかと問われたときには「話す必要はない」と詳しくは述べず、「試合終了後でも問題は解決していない」と訴えた。
この疑惑の騒動を受けて、南アフリカラグビー協会(SARU)はこの件を調査すると発表。「疑惑について把握し、非常に深刻に受け止めている。手に入る証拠を見直しているところだ」と明かし、「主張を裏付ける何かが見つかった場合は、ムボナンビと面談する」とだけ話した。
英国のスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』はイングランドが南アフリカ戦でのカリーへの人種差別発言疑惑を報告する期限を与えられたとし、「ワールドラグビーは、イングランドが苦情を申し立てるには試合が終了してから36時間の猶予があることを確認し、月曜日の午前10時(BST=英国夏時間)まで猶予を与えた」と伝えている。
試合後、ムボナンビはカリーとの握手を拒否している。はたして、真相は如何に――。
https://thedigestweb.com/topics_detail13/id=73629
ボンギ・ムボナンビ
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トム・カリー
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