FC町田ゼルビアのサッカーはJ1でも通用するか シンプルな戦い方を高い強度で徹底した黒田剛監督の手腕

FC町田ゼルビアのサッカーはJ1でも通用するか シンプルな戦い方を高い強度で徹底した黒田剛監督の手腕

FC町田ゼルビアのサッカーはJ1でも通用するか シンプルな戦い方を高い強度で徹底した黒田剛監督の手腕

1: 名無しさん@恐縮です 2023/10/24(火) 11:51:57.01 ID:NF7fEW6r9
【J2初昇格から11年越しの悲願達成】

 FC町田ゼルビアがJ2第39節ロアッソ熊本戦に3-0で勝利し、自動昇格圏の2位以内を確定。3試合を残し、クラブ初のJ1昇格が決まった。2012年のJ2初昇格から11年越しの悲願達成は、決して平坦な道のりではなかった。

 2012年、J2初年度で最下位となり、1年でJFLへ降格。再びJ2へ戻ってくるのに3シーズンを要した。2016年、チームを立て直した相馬直樹監督のもと、2度目のJ2挑戦で一時は首位に立つなど躍進したものの、J1ライセンスの基準を満たせず、順位に関係なく昇格の可能性が潰えた。

 2018年は開幕から破竹の勢いで勝ち点を積み重ね、首位にも立った。しかし、またしてもJ1ライセンスの取得が叶わず、クラブ最高の4位としながらJ1参入プレーオフに参加できなかった。シーズン後、サイバーエージェントが町田の経営権を取得し、そこからクラブの環境は徐々に変化していった。

 その後、町田は2020年より2度目の指揮となるランコ・ポポヴィッチにチームを託した。2021年シーズンに5位となったが、今度はJ1ライセンスを有しながら前年のコロナ禍の影響でJ1参入プレーオフは実施されなかった。

 そんな町田の潮目が変わったのが、昨年12月のサイバーエージェント社長・藤田晋の代表取締役社長兼CEO就任である。

 同年10月に青森山田高校で長年監督を務めた黒田剛の監督就任が発表され、11月にはサガン鳥栖で監督を務めた金明輝がヘッドコーチに就任。フロントから現場まで体制が大きく変わり、なかでも高体連からプロクラブへ活躍の場を移した黒田監督の招聘は大きな話題となった。

 そして戦力補強も惜しみなく資金が投じられた。中国の長春亜泰からFWエリキ、ファジアーノ岡山からFWミッチェル・デューク、ジェフユナイテッド千葉からDFチャン・ミンギュ、大分トリニータからMF下田北斗ら主力級を次々と獲得し、新加入選手は20名にまで及んだ。

【守備の立て直しと基本の徹底】

 青森山田を高校サッカー界屈指の名門へと育て上げた黒田監督の手腕が、J2というプロの舞台で通用するのか。そんな懐疑的な目が少なからずあったなかで、町田は開幕戦で引き分けたあとに6連勝と快進撃を見せた。

 チーム体制が変わり、戦力も大幅に入れ替わりがありながら短期間でチームをまとめあげた黒田監督のマネージメントは見事だった。昨季の町田は42試合で50失点。その失点の多さから、黒田監督はすべての失点シーンの映像を徹底的に分析し、守備から立て直しを図ったという。

 選手たちは「基本を徹底する人」と黒田監督の指導を口々に語った。プロであっても基礎ができていない選手や基本を怠る選手がいた。黒田監督はそんな選手たちに対して、長い教員生活で培ったわかりやすく伝わる言葉で、徹底的に原理原則をチーム全体に叩き込んだ。

 その効果はすぐに表れ、開幕から7試合で失点はわずか1。相手の狙いをタイトな守備で潰しつつ、前線のデューク、エリキというタレントを生かしたシンプルなカウンターで押し込む迫力ある攻撃で圧倒した。

 黒田監督はシーズンの全42試合を6タームに区切り、1タームで勝ち点15ポイントを目標に掲げていた。その最初のタームで19ポイント。文句のつけようのないスタートダッシュとなった。

 第2タームでは秋田、甲府に敗れながらも勝ち点30まで伸ばし、目標通りの勝ち点を積み重ねた。2敗はしたものの町田は決して連敗をしなかった。第3タームで16ポイント、第4タームで14ポイントと、ライバルたちが躓くなかで町田は安定して調子を維持し、第10節の大分トリニータとの天王山を制して以降、一度も首位を明け渡さなかった。

続きはソースで
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2023/10/24/fcj1_1/



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