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【運動会】「午前中で終わり」「騎馬戦廃止」…運動会の変化は学校に何をもたらしたか
■運動会は「学習指導要領」で定義されているわけではない
── 運動会の開催や方向性は、学習指導要領で定められているのでしょうか?
田畑さん:運動会は学校の判断で開催しており、開催が義務づけられているわけではありません。コロナ禍では、学校長の判断で運動会を中止した学校は多いと思いますよ。
学習指導要領『特別活動』では「健康安全・体育的行事」とされていて、「運動会」はその一例として挙げられているだけ。そのため運動会ではなく、球技大会でもいいわけです。子どもたちの希望に沿って、狙いさえしっかりしていればレクリエーション的な行事に変えることも可能です。
── とはいえ、日本では徒競走や応援合戦のある運動会が主流ですよね。
田畑さん:運動会の起源は、海軍が体力をつけるために行っていた競闘遊戯だといわれています。そのため歴史的な行事として、現在も残り続けているのでしょう。また、周りの小学校との兼ね合いも大きいと思います。「あの学校はやっているのに、うちはやってない」という問題を避けるためです。
「慣習」「地域行事」として、盛大に行われている部分もあります。学校教育は地域の人に支えられていますから、子どもたちの活躍を見て、学校を理解してもらうために、運動会は重要な位置づけにあると思います。
■午前で終わり種目が減った運動会の大きな効果とは?
── 最近は、運動会が午前だけで終わったり、安全な競技しか行わなかったりと、運動会の形が変化しています。
田畑さん:運動会の形式の変更には、新型コロナウイルスの流行が影響しています。コロナ禍では、大きく2つの問題がありました。
※以下引用先にて
https://chanto.jp.net/articles/-/1004083
2023.10.14