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小学校で「トイレ菌」と呼ばれ、いじめを受けた…適応障害、難聴に 12日損賠判決
毎日新聞
静岡市立小学校で2017年にいじめを受けて適応障害を発症したなどとして、当時小学5年だった男子生徒(16)が、市や担任、同級生らに約2000万円の損害賠償を求めた裁判の判決が12日、静岡地裁である。男子生徒は高校生になった今も、体重減少や難聴などの後遺症に悩まされている。取材に対し、「人生をむちゃくちゃにされた。関わった人たちを許すことは絶対にできない」と怒りをにじませた。
167センチの身長に対して「40キロくらい」という体重は、同年代の平均を大きく下回っている。食欲がわかず、食事がのどを通らないのが理由だという。聴力が低下する機能性難聴や、味を感じにくくなる味覚障害の症状にも苦しんでいる。生活には補聴器が必要になり、食事では大量に調味料をかける。「なんで自分が不自由な思いをしなければいけないのか」。理不尽さをずっと感じていると話す。
いじめの原因にはっきりとした心当たりはない。17年秋ごろ、クラスメートから、「トイレ菌」とあだ名で呼ばれるようになった。言い返したが効果は無く、中傷はクラス全体に広がっていった。男子生徒の机や所持品をクラスメートが触り、その手で別の児童を触ることを「菌まわし」と呼び、下校するまでからかわれたと振り返る。担任も見て見ぬふりをして、「誰も助けてくれなかった」。
その後も、いじめはエスカレートした。一部の児童から「近づいたらぶっ飛ばす」「どっか行け」などと日常的に言われ、腹を殴られた。無理やりズボンを下ろし、裸にされたときは、「悔しさと恥ずかしさで涙がとまらなかった」という。恐怖で学校に通えなくなり、18年1月には適応障害と診断された。春に別の小学校へ転校したが、そこでもうわさが広まり、体調を崩した。体調面などから卒業式は、1人だけ別で行わざるを得なかった。
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