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日本の技術レベル、最先端から10~20年遅れ…半導体大国の復権へ官民協力と国際連携
(出典:読売新聞オンライン) |
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1 ばーど ★ :2023/10/11(水) 08:55:56.90 ID:T+imk2zk9
北海道・新千歳空港の東側に広がる原野のような工業団地に、くわが入れられた。次世代半導体の国産化へ、号砲が鳴った。
9月1日、半導体専業メーカー「ラピダス」の工場起工式。西村経済産業相や、製造技術を提供する米IBMなど米欧企業の幹部ら約130人が集った。半導体大国復権に向け、官民協力と国際連携を象徴する面々だ。
「有志国・地域の皆さんとの連携を最大限進め、グローバルな半導体サプライチェーン(供給網)の 強靱きょうじん 化を図る」。岸田首相は起工式に寄せたビデオメッセージで高らかに語った。ラピダスは2027年の量産化を目指す。5兆円の投資が必要とされるプロジェクトだ。政府は3300億円の補助を決めている。
1980年代に日本の半導体産業のシェア(占有率)は5割を超え、日米半導体摩擦を招くほど実力を備えたが、韓国や台湾勢との価格競争に負け、足元では1割を切った。日本の技術レベルは、最先端から10~20年遅れとされる。
半導体産業の復活に失敗続きだった日本。経済安全保障の観点から、戦略物資として重要度を引き上げた契機は、ハイテク分野で激化する米中対立だった。
スマートフォンから家電、自動車、さらに兵器まで半導体は欠かせない。軍民両用の半導体技術を向上させる中国に対抗するため、トランプ前政権が対中規制を本格化させた。バイデン政権も日本や台湾、韓国、欧州と連携し、中国に依存しない供給網を構築する方針を掲げた。ラピダスはこれに呼応している。
5月18日、日本の首相官邸を海外の経営トップら7人が訪れた。ラピダスに技術協力するベルギーの研究開発機関「imec(アイメック)」やIBM、台湾積体電路製造(TSMC)といった半導体関連企業だ。日本企業との連携を要請した首相は面会前、日本の半導体への取り組みが「大きく様変わりした」と周囲に自信をのぞかせた。
政府はラピダスで最先端の「質」を追求する一方、「量」の確保にも力を注ぐ。TSMCの熊本工場が柱となる。
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読売新聞 2023/10/11 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20231011-OYT1T50025/