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【G8にはなれません】韓国紙「韓国と米国・日本との今年の成長率見通しの格差はますます広がっている」
1997年アジア通貨危機時に(事実上の)国家破産があり、しばしば韓国では死神と呼称される『IMF』ですが、10月10日、『World Economic Outlook 2023 October』を公表しました。
これがまた韓国をヘコませる内容となっています。以下のGDP成長率予測をご覧ください。
↑黄色の蛍光ペンが韓国に対する予測
韓国のGDP成長率予測
2023年:1.4%
2024年:2.2%
⇒参照・引用元:『IMF』公式サイト「World Economic Outlook 2023 October」
2023年の予測は「前回公表時と変わらず」で据え置きましたが、2024年については「-0.2%」と下げたのです。
ちなみに、『IMF』は、韓国の2023年のGDP成長率について以下のようにドンドン下げていました(公表のたびに5回連続でサゲ)が、10月でやっと下げ止まったのです。
しかし、今度は2024年の予測を下げる始末。
これについて韓国メディアが「ぐぬぬ……」という記事を出しており、これが傑作です。例えば『東亜日報』は以下のように書いています。
(前略)
『IMF』は、10日(現地時間)、世界経済展望報告書を発表し、来年韓国経済が2.2%成長すると予想した。
今年07月に発表した予測値2.4%から下方修正した。
今年の成長率見通しは昨年01月以降5回連続で下げたが、07月の見通し値である1.4%は維持した。
しかし、合衆国(2.1%)や日本(2.0%)などとの格差は拡大した。
韓国経済は、強力な消費を背景に上昇した合衆国や日本と異なり、「中国リスク」が悪影響を及ぼした。
07月、『IMF』は「韓国経済は中国のリオープン(経済活動再開)効果が本格化し、輸出が増加すれば、下半期から成長率が改善する可能性がある」と予測した。
しかし、『IMF』は10月の報告書で不動産発の景気低迷が深刻化しているとし、中国の成長率見通しを今年5.0%、来年4.2%と07月よりそれぞれ0.2%ポイント、0.3%ポイント引き下げた。
(後略)
⇒参照・引用元:『東亜日報』「IMF, 내년 韓 성장률 전망 2.4%→2.2% 하향…“내년 세계경제 더 어렵다”」
上掲のとおり、『IMF』は中国経済がリオープニングすれば韓国にもチャンスがある――としていたのですが、「やっぱりなかったな」と態度を変えました。
『IMF』は中国の見通しも下落させており、韓国はそれの余波を食らったというわけです。合衆国や日本と比較するのをやめればいいのに、同記事には以下ような言及もあるのです。
(前略)
実際、韓国と合衆国・日本との今年の成長率見通しの格差はますます広がっている。
『IMF』は今年、韓国経済が07月に発表した見通しと同じ1.4%成長すると予想したが、合衆国は2.1%、日本は2.0%とそれぞれ0.3%ポイント、0.6%ポイント引き上げた。
このままでは、外国為替危機を迎えた1998年以来、25年ぶりに韓国の成長率が日本に逆転される。
『IMF』は「日本経済は観光客の急増、抑圧された消費の爆発、サプライチェーンのボトルネックで縮小していた自動車輸出の反発に支えられ、成長率が高くなると予想」と明らかにしている。
強力な消費が支える合衆国経済との格差拡大は、高金利とドル高を招き、資本流出のリスクが大きくなる可能性がある。
(後略)
⇒参照・引用元:『東亜日報』「IMF, 내년 韓 성장률 전망 2.4%→2.2% 하향…“내년 세계경제 더 어렵다”」
「ぐぬぬ……」と歯ぎしりが聞こえてきそうな書きようとなっています。
同記事のトドメは以下です。
(前略)
キム・サンボン『漢城ハンソン大学』経済学科教授は「韓国はすでに数年前から長期低成長に突入した状況だ」と話した。
(略)
繰り返しますが、韓国の夏は終わったのです。
日本を羨んでも仕方ありません。もちろんG8にはなれません。韓国はこれからくる秋と厳しい冬に備える必要があるのです。また、備えるために使える時間もそれほど残ってはいません。
(吉田ハンチング@dcp)
https://money1.jp/archives/114388