サッカー部いじめ、全裸で土下座…　部の活動は自粛、全国選手権県大会出場は全部員(230人)と面談後に判断

熊本県立大津高（大津町）のサッカー部で昨年、男子部員が先輩らに全裸で土下座するよう強要され、写真を撮影されるいじめを受けていた問題で、同高は６日、記者会見を開き、部の活動を当面、自粛することを明らかにした。
全部員約２３０人と面談して不安や悩みを聞いたうえで、２９日に予定される全国高校サッカー選手権県大会の初戦に出場するかどうかを決める方針。

被害を受けた男子部員は現在、部に所属していないという。高野寛美校長は「当該生徒や家族につらい思いをさせ、おわびする」と陳謝した。

記者会見に先立ち、部員の保護者会も非公開であり、「教職員に相談しにくい雰囲気があるのでは」「被害生徒と向き合って解決を」などの意見が出たという。
会見に同席した平岡和徳総監督は「心のサインに気づけず、寄り添ってあげられなかった。再発防止に誠心誠意努める」と述べた。

　県教育委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態にあたると判断し、有識者による第三者委員会を設けて調査を始める。

2023/10/07 09:15　読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231007-OYT1T50090/