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アル・イテハド、敵地イランでのACL第2戦が中止に…軍司令官の銅像を理由にピッチ入場を拒否か
当該の試合はセパハンの本拠地『ナクシェ・ジャハーン・スタジアム』にて開催予定だったものの、当日に異例の開催中止が決定。AFCはその理由について「不測の事態」とのみ発表しており、「選手、試合関係者、観客、関係者すべての安全とセキュリティ確保に向けた取り組みを改めて表明する。この問題は関係委員会に付託する」としている。
現地時間2日にイギリスメディア『BBC』が報じたところによると、敵地に乗り込んだアル・イテハドの選手たちがロッカールームから出てピッチに入場することを拒否した模様。かつてイラン軍の司令官を務めていたカセム・ソレイマニ氏の銅像がピッチの入り口に設置されていることに、同クラブが反発したことが入場拒否の理由だと報じられている。なお、ソレイマニ氏は2020年1月にアメリカの無人機による攻撃を受けて死亡している。
長らく緊張状態が続いているサウジアラビアとイランの両国は2016年に国交を断絶し、その後は周辺国も巻き込み激しく対立。サッカー界においても2016年以降、安全上の懸念から両国のクラブ間の試合は中立地での開催が続いていた。しかし、今年に入って国交正常化への動きが加速すると、ACLでも今シーズンから両国で試合を行うことが決定していた。先月20日に行われた開幕節では、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスルがペルセポリス(イラン)の本拠地での試合に臨み、2-0で勝利している。
なお、大手スポーツ専門チャンネル『ESPN』によると、現地時間3日にイランの首都テヘランでの試合を控えているアル・ヒラルについても、サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)およびサウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)から帰国命令が出された可能性があるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/204421143b17465782e6d448e04d2c0843b2821b