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県警交通指導課のまとめによると、暴走行為に関する110番通報は8月末現在、1947件(前年同期比26件増)。19年同期の959件に比べ倍増。暴走に関連した道交法違反などの摘発者は227人(同53人増)に上る。暴走を繰り返すなどして摘発された少年らは39人(同1人減)でこのうち、チャリ暴などの自転車による摘発は19人(同19人増)、うち5人が中学生だった。
小学6年の児童がチャリ暴に使用した自転車=10月、那覇署
チャリ暴を巡っては、本島中部の小学6年の男子児童が9日、那覇市の久茂地交差点で覆面をかぶりデコレーションした自転車で数分間にわたり暴走行為を繰り返した。走行中の車が衝突直前で急ブレーキを掛けるなど危険な状況が続き、周辺の交通に混乱を生じさせた。
児童の暴走行為は事前にSNSで時間や場所が告知されていたほか、暴走行為を映した動画が拡散された。グループチャットなどではコメントが連日交わされ、暴走行為をあおるようなコメントも多く見られる。
県警関係者は「チャリ暴は交通秩序を乱し、事故に遭う可能性もあり非常に危険な行為。何より格好悪い」と非難する。
近年は地元のつながりなどで形成される暴走族は減少し、SNS上の情報からギャラリーなど不特定多数の少年が集う傾向にある。暴走行為をはやし立てる行為やあおる行為は条例違反に該当する可能性もあり、見物人らが取り締まりの対象になる恐れもあるという。
21~30日は秋の全国交通安全運動の実施期間。県警は交通事故防止を呼び掛けるとともに、引き続き、交通違反の取り締まりを徹底していくとしている。(高辻浩之)
琉球新報社
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画像 小学6年の児童がチャリ暴に使用した自転車=10月、那覇署
(出典 ryukyushimpo.jp)