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ラグビーW杯・プールC 激戦制したウェールズが32-26で勝利 終盤にフィジー猛反撃も最後は痛恨の落球
ラグビーワールドカップ2023の初戦で激突し(9月10日・ボルドー)、32-26でウェールズが大事な試合を制した。
フィジーは18点ビハインドから終盤に2トライを奪い返し、逆転を目指して試合終了間際にもゴールに迫ったが、
あと一歩及ばなかった。
「厳しい結果となった。我々は多大な努力を費やし、選手たちは最後まで一生懸命頑張っただけに、本当に残念だ」
(フィジー代表:ワイセア・ナヤザレヴ主将)
序盤にSOダン・ビガーのワールドカップ通算100得点となるペナルティゴール(PG)で先制したウェールズ。7分には
CTBジョージ・ノースのブレイクで敵陣深くに入り、たたみかけ、WTBジョシュ・アダムズがフィニッシャーとなった。
一方、8点ビハインドとなったフィジーは13分、キャプテンのCTBワイセア・ナヤザレヴが力強い走りでダブルタックルを破り、
ゴールへ持ち込んで反撃の狼煙を上げると、17分にはスクラムからの展開でナヤザレヴが切り込み、オフロードパスをもらった
CTBセミ・ランドランドラが抜けてビッグゲインし、サポートについていたFLレキマ・タンギタンギヴァルにつないで逆転トライとなった。
しかし、ウェールズはPGで点差を詰め、29分にはゴール前で攻撃を繰り返し、ショートパスをもらったCTBノースが中央を抜けて
ゲームをひっくり返した。
34分のフィジーの攻撃に耐え、18-14で折り返すと、48分(後半8分)にはスクラムからの展開でCTBニック・トンプキンズが抜けて
ボールをつなぎ、チャンスを広げ、フィジーも懸命に守ったが、ウェールズキャプテンのFLジャック・モーガンがキックパスを放って
WTBルイス・リースザミットのトライにつながった。
2007年大会以来のトップ8入りを目指すフィジーも果敢に攻め続けたが、ゴールに迫りながらもウェールズの粘り強いディフェンスに
何度も得点を阻まれた。64分にイエローカードをもらって1人少なくなると、直後、ウェールズがラインアウトからモールでトライを獲りきり、
32-14と点差が広がった。
それでもフィジーはあきらめず、73分に7点を奪い返すと、78分にもゴール前のFWのパワープレーでトライを挙げ、6点差に詰めた。
そして試合終了間際、逆転勝利を狙うフィジーはチーム一体となって13フェイズ重ねてゴールに迫り、CTBチョスア・トゥイソヴァが
スペースのあった左外へ長いパスを放ったが、バウンドした楕円球をランドランドラが落としてしまい、直後、激闘終了の笛が鳴った。
プールC突破へ向けての重要な試合を制したウェールズ代表だが、ウォーレン・ガットランド ヘッドコーチは厳しかった。
「勝利には満足しているが、我々は自分たちで苦しくしてしまい、最後の15分間で愚かな決断を下してしまった。規律の部分など、
徹底的な見直しをおこなう必要がある。いくつかのことで少し怒っているが、ポジティブなのは我々が勝ったということだ」
最後のチャンスで落球したセミ・ランドランドラをなぐさめるサイモン・ライワルイHC(Photo: Getty Images)
ウェールズ代表は次の土曜日にポルトガル代表と対戦。フィジー代表は17日、絶対に負けられない戦いとしてオーストラリア代表に挑む。
フィジー代表の経験豊富なFLレヴァニ・ボティアは、敗北で厳しい状況になったことについて問われると、「何でも起きる可能性はあるが、
今は振り返ることはできない。前を向いて自分たちに何が足りないのかを確認する必要がある。我々はもっと良いプレーができると思う」
とコメントした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4f9238dc296862ce92e5700c1d83031ffbcfc92