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中日・立浪監督が続投!2年連続最下位濃厚もチーム再建の道なかば、若手起用の継続が必要と判断 勝負の3年目へ
中日の立浪和義監督が来季も指揮を執ることが15日、決まった。2年目の今季は開幕から低空飛行が続き、球団史上初の2年連続最下位が現実味を帯びている。それでも球団はチームは過渡期ととらえ、再建のためには若手の積極起用を推し進める立浪監督の方針を継続する必要があると判断。3年契約の最終年となる2024年シーズンもチーム再建を託す。
14日現在、48勝75敗4分けで勝率3割8分7厘。球団史上初の2年連続の最下位が現実味を帯び、球団史上最低勝率3割7分2厘を下回る危機も迫っている。立浪監督は昨オフ、レギュラー二遊間だった京田、阿部をトレードで放出。アキーノら外国人を獲得するとともに、若手の積極起用を明言。抜本的なチーム改革に着手した。
しかしアキーノ、アルモンテと主力として期待されていた外国人野手に結果は出ず、若手の積極起用は失策の大幅増という副作用ももたらした。投手陣もセットアッパーのロドリゲスが開幕直前に亡命。さらに大野雄が肘の故障で登板1試合に終わるなど、投手陣にも誤算は相次いだ。
根源的な得点力不足は解消されないまま、投手陣も踏ん張りきれず、先制しても逆転を許す試合も激増した。これまで苦手だったビジターでは球団史上ワーストの14連敗を記録するなど改善の兆しはなく、さらにこれまで基本的に勝ち越していた本拠地のバンテリンドームナゴヤも負け越すなど、八方ふさがりに陥っている。
チームとしても2013年からAクラスは2020年の3位が一度だけ。長期低迷状態に陥っている中、球団は若手育成を最上位に位置付け、ここまでの路線を来季も推し進めることが再建への重要事項であると判断。来季3年契約の最終年となる立浪監督に指揮を任せることを再確認した。
とはいえ課題は山積みだ。4年目の岡林が一本立ちし、現役ドラフトで獲得した細川が22本塁打を放つなど、一定の成果も出ている。しかし、石川昂、龍空、そして村松、福永ら新人たちに経験を積ませているが、この時間が大きな成果となって返ってくるかはまだ先の話。他球団と互角に戦うだけの戦力が整うまでには一朝一夕ではいかない。若手の起用を推し進めつつ、ここから本格的にスタートする来季へ向けた組閣や、外国人を含めた補強、ドラフト戦略など球団も本腰を入れて支えていかなければならない。ファンの大きな期待を背負ってスタートした立浪竜は、来季勝負の3年目を迎える。
中日スポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc36325d31931b5f8b13843b85984625828e592d