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立浪ドラゴンズ、ベンチの雰囲気は“お通夜”状態・・・後任候補として井端、山本、落合、工藤らが浮上
プロ野球のシーズンが終盤戦を向かえる中で、“ミスタードラゴンズ”の去就に注目が集まっている。中日は昨年から立浪和義監督(54才)がチームを率いているが、昨年は最下位に沈み、今年もすでにBクラスが確定。2年連続最下位なら球団史上初の屈辱となる。
立浪監督は中日一筋で22年間現役を続け、通算2480安打、通算二塁打日本一、オールスター11度出場など、数々の記録を残したレジェンド。2019年には野球殿堂入りも果たしている。それでも監督就任には引退から12年を要し、満を持しての立浪政権誕生だったが、期待外れの成績が続き、球場には怒号さえ飛び交っている。
「立浪監督は名門PL出身で、後輩はもちろん同級生や先輩からも一目置かれていた。抜群の実績とPL仕込みの厳格な指導により、過去9年間でBクラス8度と低迷するチームの再建を託されましたが、この2シーズン、明るい話題はほとんどありません。
昨年はショートの京田陽太に試合中にブチ切れて2軍降格を命じた挙げ句、シーズン後にトレードで放出。チームの期待の星・根尾昂は二刀流を経て投手に転向しましたが、今年は1軍登板ゼロと伸び悩んでいます。2年目となる今年は極度の貧打線で、得点数は他のチームより100以上少なく、1試合平均で3点も取れない始末。現役ドラフトで獲得した細川成也の活躍がなければ、目も当てられない成績になっていたでしょう。
立浪監督が就任直後、『ヘラヘラ笑っている選手は外す』と訓示したこともあり、ベンチ内に笑顔はなく、OBから『お通夜のよう』と物申されたこともあります。つい先日には、立浪監督が白米禁止令を出したという情報が流れ、“令和の米騒動”と失笑を買う始末。この成績なら当然ですが、ベンチの雰囲気は淀んでいて、傍から見ても勝てそうなチーム状態ではありません」(スポーツ担当記者)
生え抜きのスターが窮地を救うことを期待したのに、状況がもっと悪くなったようなこの2年間の体たらく。巷では解任を求める声が高まり、後任候補の名前も飛び交っている。
「中日は他球団と比べても有力OBが多く、山本昌、川上憲伸、岩瀬仁紀、井端弘和、福留孝介、山崎武司、和田一浩、荒木雅博など監督候補は目白押し。中でも有力なのは井端です。現役時代から実直な人柄とクレバーなプレーで知られ、U-12野球日本代表監督も経験。引退後に地元・名古屋の東海テレビで解説者をやったことも大きいでしょう。
番狂わせがあるとすれば、元ソフトバンク監督の工藤公康です。工藤は中日にいたことはありませんが、愛工大名電出身のバリバリの名古屋人。中日ファンは地元出身者には甘いので、監督就任となれば諸手を挙げて大歓迎でしょう。もう1人は落合博満です。落合は中日で8年監督をやって優勝4回、残りもすべてAクラスという驚異的な実績の持ち主。69才という年齢を考えると今オフはほぼラストチャンスでしょう」(フリー野球記者)
もっとも、立浪監督は3年契約を結んでおり、契約はまだ1年残っている。基本線はあくまでも“もう1年”だ。
「立浪監督は2013年、高木守道の監督退任の際に後任として名前があがりましたが、その時は選ばれませんでした。中日のフロントには大島派と小山派という2つの派閥があり、当時のオーナーは小山派。立浪は大島派なので選ばれなかったというのが定説です。そして2020年に大島派がオーナーになると、大方の予想通り立浪政権が誕生しており、そんな彼をたった2年で放り出すとは考えられません。
立浪監督にとって追い風なのは、球場に客が入っていること。この成績でも1試合平均3万人近く入っていて、これは抜群の成績だった落合監督時代と変わりません。恐らくコーチ陣を一新して新体制を固め、外国人などで補強を行って3年目に臨むはず。噂されている清原和博の入閣があれば、成績がどうであれ客は入るでしょうから、見どころはそこですかね。彼が入れば中日新聞や中日スポーツは爆発的に売れるでしょうから、商売としては超オイシい。チームが弱いのに客が入るのは、ビジネスとしてはある意味ベストですし」(前出・スポーツ担当記者)
来季はベンチに笑顔が戻るか。
https://www.news-postseven.com/archives/20230914_1904030.html