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U18野球W杯のネット裏にスカウトがほとんどいないナゼ…日本は悲願の世界一へ前進なのに
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/328806
ここまで6試合で5勝1敗と快進撃を続けているが、世間の注目度はそれほど高くない。試合が地上波放送されず、BSでも生中継されない日があるのも原因だろう。
関心が薄いのは、実はプロも同様だ。台湾にスカウトを送り込んでいる球団は、確認できる限りで日本ハム、ソフトバンク、巨人の3球団のみ。大会直前の国内代表合宿ですら6球団以下という日もあった。
過去の国際大会を見ると、吉田輝星(日本ハム)や根尾昂(中日)、小園海斗(広島)らが出場した2018年U18アジア野球大会(宮崎)は日米合わせて27球団のスカウトが集結。佐々木朗希(ロッテ)や奥川恭伸(ヤクルト)が出場した19年U18野球W杯(韓国)にも同等のスカウトが押しかけていただけに、今大会は“異常事態”といえる。「注目選手が少ないからですよ」と、さるスカウトがこう話す。
■今年の大学生投手が超のつく豊作
「今大会の代表メンバーのほとんどが大学か社会人に進みます。プロ志望の選手は高校生ナンバーワン投手といわれる前田を含む数人だけ。夏の地方大会や甲子園でチェックしている選手ばかりなので、現地で見る必要はないかと。しかも、今年は大学生投手が超のつく豊作です。それならそっちを追いかけたほうがいい。どれくらい豊作か? 前田ですら、ドラフト1位指名されるかどうか」
日本代表の指揮を執る馬淵史郎監督(67=明徳義塾)の影響もある。
「小技を駆使して着実に1点を取りにいくという『馬淵野球』を否定するつもりはありません。ただ、高校生選手の伸びしろをチェックするスカウトの立場からすると、馬淵野球の型にはめられた選手のプレーは評価の対象になりにくい。つい先日集められた選手たちがうまく適応して、その上で本来の力を発揮できるかどうかということに興味はあっても、素材そのものや性格面、取り組む姿勢などを判断するなら、学校のグラウンドでチェックしたほうが実りがあります。プロを目指す選手たちは、夏が終わっても練習していますから」(同前)
ネット裏が寂しいのには理由がある。
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