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日本代表MF久保建英「正直がっかり」 ドイツ戦スタメン落ちが物議 武田修宏氏がチーム内の〝序列〟指摘
森保ジャパンの強さが世界に衝撃を与えた。前半11分にFW伊東純也(スタッド・ランス)のゴールで先制すると、同点に追いつかれた後の分にFW上田綺世(フェイエノールト)のゴールで勝ち越し。
後半は守備陣がドイツの反撃をしのぐと、45分にFW浅野拓磨(ボーフム)、アディショナルタイムにMF田中碧(デュッセルドルフ)と連弾でとどめを刺した。強豪ドイツのホームに乗り込み、怒とうのゴールラッシュで歴史的な圧勝。カタールW杯に続くドイツ戦勝利で、W杯優勝経験国から日本史上初となる連勝を飾った。
森保監督は「我々が相手の戦いをより難しくさせる試合というか、チャンスをつくれた」と快勝に胸を張ったが、快挙の一方で注目を集めたのが久保のスタメン落ちだ。
この日は4―2―3―1のシステムでスタートしたが、2列目にはMF三笘薫(ブライトン)、MF鎌田大地(ラツィオ)、伊東が先発で起用されて久保はベンチスタートとなった。それでも2―1で迎えた後半30分から途中出場し、浅野と田中のゴールをアシストする活躍を見せた。
今季の久保は開幕から4試合連続でマン・オブ・ザ・マッチに選出され、すでに3得点をマークするなど絶好調。試合前日には「コンディションは僕史上、過去最高」と豪語するほどだっただけに、ネット上を中心にベンチスタート起用について疑問の声が噴出。久保も試合後に「さすがに僕は100%(先発で)出ると思っていた。正直がっかりした」と本音を吐露した。
いったいなぜ久保はスタメン落ちの憂き目にあったのか。武田氏は「森保の中では、ちゃんとした序列がある。これまでも序列を重視して起用し、積み重ねもある。それがブレることはない。そして、これが現時点での序列ということ。久保も調子はいいが、三笘、伊東、鎌田よりは下という評価なのだろう」とズバリ指摘。久保はレギュラーではなく〝ベンチ評価〟が実情というわけだ。
それでも「後半に起用されて結果を出しているし(森保監督から)信頼は得ているはず」と今後の奮起に期待。久保も「僕の自信が正しいというか、過信ではなく(実力が)あるんだよというのを示していきたい」と次戦12日のトルコ戦(ベルギー・ゲンク)へ前を向いた。
屈辱のスタメン落ちから至宝が逆襲を果たせるか。