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大谷翔平&トラウトがW退団!?エンゼルスが迎えるのは“暗黒期”か「命が尽きる可能性は高まっている」
トラウトと大谷が揃って退団するとなれば、エンゼルスの崩壊は不可避だ。(C)Getty Images
衝撃的なニュースが舞い込んだ。現地9月10日、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者によれば、エンゼルスは主砲マイク・トラウトが退団を希望した場合に「トレードに応じる意向」であると報じた。
2009年ドラフト1巡目(全体25位)でエンゼルスに入団したトラウト。そこから3度のMVP、9度のシルバースラッガー賞を獲得するなど、球界屈指のメガスターへと飛躍を遂げた。
ここ数年は相次ぐ怪我に悩まされて本領発揮とはいかず。今季も7月に左手有鉤骨を骨折して手術を受けるなど、82試合の出場にとどまり、打率.263、18本塁打と最盛期の輝きを見せつけられずにいた。
とはいえ、2019年オフに12年総額4億3200万ドル(約634億9000万円)の長期契約を締結。いわゆるフランチャイズプレーヤーとしてキャリアを全うすると思われていたトラウトだけに、ナイチンゲール記者の報道が事実であれば、驚きと言うほかにない。
同記者は「彼はトレード拒否権を持っているが、球団フロント、オーナーとチームの方向性について話したいと言っていた」と当人のコメントを紹介。そのうえで、エンゼルスがトレードをした場合に得られる見返りが少ないではないかという見解も示した。
「32歳になったトラウトをトレードで放出しても、過去と同じような見返りを得ることは出来ないだろう。16年以降で140試合以上のプレーをしておらず、今シーズンも復帰しないとなれば、直近3年間で249試合の欠場となる。しかも、彼には今後7年間で、まだ2億4815万ドル(約367億円)の支払いが残っている」
大型契約を締結した影響により、トレードで獲得するチームには相当な負担を受けるのは必至だ。MLB通算で、打率.301、368本塁打を叩き出しているトラウトの実力に疑いの余地はないが、やはり金銭面の問題によって各球団が二の足を踏む可能性は高い。
無論、トラウト退団の可能性を示唆する一報は現地メディアでも大きな反響を呼んでいる。米スポーツ専門局『CBS Sports』は「オオタニが、このオフシーズンにフリーエージェントでどこか別の場所へ向かうのはほぼ確実だ」と今オフにFAとなる大谷翔平の去就問題に触れつつ、エンゼルスの暗い未来を見通した。
「長期契約を残すアンソニー・レンドーンが彼らに多くを与えてくれるかどうかは微妙なところであり、若いタレントも手薄であることから、エンゼルスは完全な再建期が控えているのかもしれない。もしそうなれば、現在32歳のトラウトが移籍を考慮することは想像に難くない。彼がエンゼルスにとって貴重な存在なのは間違いない。ゆえに、最後は何も起こらないと考えるのが最善となる。ただ、アナハイムでの彼の命が尽きる可能性はこれまで以上に高まっているようだ」
大谷、そしてトラウトも失うとなれば、エンゼルスはそれこそ一からの再建を余儀なくされる。すでに“暗黒期”といってもおかしくない不振が続く名門はいかなる決断を下すだろうか。
文/構成:ココカラネクスト編集部
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/cab657133c0c79c9d2ef899641e249d64fa27ff0&preview=auto
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