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【中国】中華民族の感情を損なう言動・服装の禁止法案を検討へ
中国当局は最近、治安管理処罰法を数十年ぶりに改正する案を公表した。
成立すれば、服装などに関する規制に違反して有罪とされた人は罰金を科されたり、刑務所に収容されたりする可能性がある。
ただ、どういうものが違反にあたるのか、改正案には具体的に明記されていない。
ソーシャルメディアのユーザーや法律の専門家らは、行き過ぎた規制を避けるため、内容を明確にするよう求めている。インターネットでは多くの人が法改正について、過剰でばかげていると批判している。
■SNSなどで疑念噴出
議論の的となっているのは、「中華民族の精神に悪影響を与えたり、感情を傷つけたりする」衣服やシンボルを身につけたり、他人に身につけさせたりした人について、最大で15日間拘束され、5000元(約10万円)以下の罰金を科される可能性があるとする条項。
同様の影響を引き起こす記事を作成・流布したり、発言をしたりした人についても、同じように処罰される可能性があるとしている。改正案はさらに、「地域の英雄や殉教者らの名前を侮辱、中傷、その他のかたちで侵害」することや、記念像を破壊することも禁じている。
どのような場合に国民の「感情」が「傷つけられた」と取り締まり当局が一方的に判断するのか。その点をめぐって、インターネットでは疑問の声が上がっている。
「スーツとネクタイを身に着けるのもだめなのか? マルクス主義は西側で生まれたものだ。それが中国で存在しているのも国民感情を傷つけていることになるのか」。中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」には、そんな投稿もみられる。
■着物を着ていて拘束も
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■旧日本軍の軍服の模造品を着ていた人も
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