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【阪神】近本光司への死球に不快感あらわ 岡田監督が〝ヤクルト批判〟隠さなかった背景
【写真】死球に苦悶の表情の近本光司
7―0と阪神が大差でリードして迎えた9回。先頭打者として打席に入った近本へ相手左腕・山本の投じた2球目の変化球がすっぽ抜けた形となり直撃した。苦悶の表情を浮かべながら打席内でうずくまり、しばらく動くことすらできなかった背番号5には、すぐさま代走・小野寺が送られた。近本は7月2日の巨人戦(東京ドーム)でも同じ右脇腹付近に死球を受け、右肋骨を骨折。約3週間の戦線離脱を余儀なくされていただけに、今後が心配される。
投打で燕を圧倒し、敵地スイープを決めた阪神は「アレ」へのマジックも一気に「15」まで減らすことに成功。だが、試合後の岡田監督は「情けないのう。2年連続で優勝したチームやろ。そういうチームなんやろ」と高津ヤクルトへの怒りばかりをあらわにする。勝敗を左右するようなシーンではなかっただけに「状況を考えたらってオマエ、もう普通に考えたら分かるやんか。呆れるよな。おらんかったよな高津。ベンチに。探したんやけどな」と指揮官はシーズンを通し「死球トラブル」が多いことで知られる敵将へ軽蔑の意を隠そうとすらしなかった。ヤクルトの与死球数は58。12球団トップの数字を記録している。
8月13日のヤクルト戦(京セラ)ではチームの正捕手・梅野が今野から死球を受け、左尺骨を骨折。シーズン絶望となる重傷を負わされたばかりだった。同月19日のヤクルト―中日戦(神宮)でも竜の若き主砲・石川が左側頭部に死球を受け、脳振とう特例措置で出場登録を抹消されている。岡田監督の怒りの背景には〝死球も辞さず〟という姿勢で自軍バッテリーに内角攻めを徹底させる、高津監督のチーム方針への不信感がある。
虎の指揮官はこれまで何度も近本のことを「チーム最大のキーマン」と高く評価してきた。残り23試合となったレギュラーシーズンだけでなく、その先に待つポストシーズンでも不在となれば、そのダメージはあまりにも甚大だ。近本本人は試合後、球場から引き揚げる際に報道陣の取材に応じ「痛みは? 当たってるんでそりゃ痛いですよ。何もなければいいと思います」と手短に語るにとどめた。
何かと〝荒れ気味〟なゲームが多いことで知られる虎燕決戦。後味の悪さばかりが際立つ形となった。
ツーシームとシュートって言うほど食い違ってるか?
ツーシームとスライダーだったらおいおいとは思うが