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「大谷に責任を押しつけている」米メディアはエンゼルスGMの「大谷検査拒否」暴露を球団の自己弁護と批判
エンゼルスの大谷翔平(29)が右ヒジの内側側副靭帯を損傷して今季の登板が絶望となった問題に関して26日(日本時間27日)、ペリー・ミナシアンGMが再度会見を開き、今月上旬に精密検査を打診したが、大谷と代理人のネズ・バレロ氏が拒否していたことを明かした。
米メディアは、この発表を管理責任を問われていた球団サイドの自己弁護で「大谷に責任を負わせている」と批判的な論調で受け止めた。
23日(日本時間24日)のレッズ戦の途中降板後の検査で判明した二刀流スターのショッキングな故障に対しては酷使して予防策を怠ったエンゼルスの管理責任を批判する声が米メディアやファンの間から起きていた。
大谷が右ヒジの靭帯を損傷し今季の登板が絶望となったショッキングなニュースの余波が止まらない。
まだトミー・ジョン手術を行うかどうかも決定しておらず、大谷はDHでの試合出場を続けているが、突然、ミナシアンGMが26日のメッツ戦前に記者団に対応して、大谷の故障についての経緯を説明。「8月上旬に検査を打診したが彼と代理人のバレロが拒否した」と暴露した。
球団が大谷に精密検査を打診したのは、右手と指のけいれんを訴えて4回で緊急降板した8月3日(同4日)のマリナーズ戦の後。
地元紙のロサンゼルスタイムズ紙によると、記者から「指のけいれんの後になぜ大谷に検査を勧めたのか?」と質問されたミナシアンGMは、「彼が今シーズンにまめやけいれん、脱水症状の問題を起こしていたためだ。ただ安全を期してのためだった」と返答したという。
ミナシアンGMは「エンゼルスは通常、症状や体の部位への影響を見ながら選手たちに検査を提案する」と語り、例として復帰したマイク・トラウトには、その前に骨折した左手の再検査を提案しトラウトが受け入れたという話を持ち出した。
だが、このミナシアンGMの緊急会見と、検査拒否の暴露を米メディアは「自己弁護」「大谷への責任の押しつけだ」と批判した。
米ヤフースポーツは「大谷の投手としての今シーズンの時間は終了した。エンゼルスは、それが自分たちの責任ではなかったことを明らかにしたがっている。関わっているすべての人々にとって衝撃的なニュースだが、故障が見つかった流れが論争のトピックとなってきた。プレッシャーを感じているかもしれないエンゼルスのミナシアンGMは、チームの怠慢によって故障に気づかなかったのではないことをはっきりさせようとした」と伝えた。
同サイトは、さらに、こう批判を展開させた。
「大谷は、この月のほとんどで良い状態になく、多くの人々は腕の疲れで先発を回避することになった後にエンゼルスが彼の腕を慎重に検査しなかったことを問題視していた。ミナシアンGMの土曜日のコメントは、こうした行動をしなかった理由として大谷に責任を負わせた。それがフェアであろうとなかろうと、すべてを大谷の判断に依存しているのだ。選手たちは感触が良ければMRI検査をしばしば拒否することがあり、エンゼルスのフィル・ネビン監督も『自分の選手キャリアの中でも、そうしたことがある』と話した。この先の方向性についての判断も完全に大谷がすることになる」
大谷は、ここまでも故障の予兆とも言える異変を起こしていた。6月27日のホワイトソックス戦で爪が割れて7回途中で降板、7月4日のパドレス戦は5回を投げ終えた後にマメの影響で降板。14日のアストロズ戦でも同じく爪が割れて5回で降板していた。
7月27日のタイガース戦ではダブルヘッダーの第1試合で3日の初の完封勝利を演じ、第2試合では、2本塁打を放つも腰のけいれんで途中交代。そして試合後の検査を拒否した3日のマリナーズ戦でも4回で降板し、14日には、次戦の登板回避が発表されていた。予兆があったにもかかわらず右ヒジをパンクさせてしまった球団の管理責任を問う声が米メディア、関係者、ファンから殺到していた。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/ba6b4bc793fa2cf832cf7af04047a578abadff80