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世界陸上・男子マラソン 山下一貴が大健闘も12位! 40キロで5位に追い上げるも、終盤両足けいれんで失速
大会最終日を迎え男子マラソンが日本時間27日に行われ、初出場の山下一貴(26、三菱重工)が2時間11分19秒の12位でフィニッシュ。
レース前にはスタッフと共に円陣を組んで臨んだ山下、其田、西山の日本勢3選手。現地時間は午前7時、気温は24℃、湿度は70%に加え、昨日の女子マラソンの状況と異なりやや風が強い気象状態となった。
スタートから、世界陸上11回目の出場で日本の新日本住設に所属しているS.バトオチル(41、モンゴル)が飛び出したが、日本選手3人は2番手集団の中に3人並んでペースを掴んでいた。
給水ポイントでは先頭集団がボトルを取ると国が異なる者同士がボトルを回して水分を補給。徐々に気温が高くなってきた。
レース前の会見では「自分は人より発汗量が多いので涼しいところは大丈夫だと思うんですけど、後半暑くなってきたあたりのことも考えて」と話していた西山が5キロ付近で直射日光を避けるために帽子を被ってのレース。
10キロ付近の給水ポイントでは日本勢3人はしっかりとスペシャルドリンクを取って冷静にトップ集団の後方につけた。給水が終わった瞬間からペースがアップしてもそれについていった。
15キロ付近で山下は約30人の先頭集団後方についていったが、西山、其田が徐々に遅れ始めた。其田は「行くところ、引くところをしっかり判断してケニア勢についていきたい」とレース前に話していたが、18キロ付近で西山、其田は先頭集団から約40秒の差が付いた。
「暑さに関しては特に苦手意識もないのでそんなに気にしてないです」と話していた山下が20キロ付近でトップに立ちレースを引っ張る展開。入れ替わり立ち代わり先頭が変わるレース展開で25キロ付近では先頭集団は約20人となった。
28キロ付近で気温は32℃に上昇、先頭集団のふるい落としが始まり、V.キプランガト(23、ウガンダ)がペースを上げると集団が崩れた。ウガンダ、エチオピアのアフリカ勢がついていき、山下もしっかり対応して、先頭集団が10人に絞られる。すると今度は30キロ付近で山下が先頭に立ち、アフリカ勢との駆け引きに出た。アフリカ勢が飛び出すと山下がリズムを変えず後方に下がった。
残り10キロ、先頭はV.キプランガト、T.トラ(32、エチオピア)L.ゲブレシラセ(30、エチオピア)の3人が抜け出した。山下は約30秒差でトップを追った。
離されても山下は落ち着いた走りで34キロ付近で1人抜き7位集団に。T.ラマコンゴアナ(26、レソト)と並走しながらいいリズムを刻み、38キロ付近で1人抜き、6位集団へ、3位までは23秒差に迫った。ラマコンゴアナには離されてしまったが37キロ付近でもスピードが落ちず1人抜いて6位。さらに前回オレゴン大会の金メダリスト、T.トラを抜いて5位まで順位を上げた。
しかし、40キロを過ぎたところで左足がけいれんをおこし立ち止まってしまった。その後もスピードには乗れず、後続に抜かれ7位。ゴール直前で今度は右足がけいれん。満身創痍の状態でも痛む足で約2.195キロを走り切り2時間11分19秒の12位でゴールした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab28387443b92cfeb52ea0cc38acfe4568981613
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