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【群馬】「日本に逃れるロヒンギャのために、第三国定住の枠を広げてほしい」 在日ロヒンギャ協会、安全な帰還求め支援訴え
ミャンマー国軍が少数派イスラム教徒ロヒンギャの掃討作戦を始め、大量の難民が隣国バングラデシュに流出してから、25日で6年を迎えた。日本に逃れたロヒンギャの多くが暮らす群馬県館林市内で25日、在日ビルマロヒンギャ協会が記者会見を開き、日本政府や国際社会に支援を訴えた。
【写真】無国籍の状態で、アイデンティティーに葛藤を抱えるロヒンギャの子ども
仏教徒が9割近くを占めるミャンマーで、少数派イスラム教徒のロヒンギャは不法移民とみなされ、国籍を奪われるなどの差別や迫害を受けてきた。2017年8月25日、ミャンマー国軍はロヒンギャ武装組織への掃討作戦を実施。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、今年6月までの6年間で約96万人のロヒンギャがバングラデシュに逃れ、多くが難民キャンプでの生活を強いられている。
同協会のアウンティン副会長は、バングラデシュのコックスバザールの難民キャンプをたびたび訪れ、支援をしてきた。「キャンプの子どもたちは十分な教育が受けられず、人身売買の危険にもさらされている」と、窮状を説明。日本政府が国際機関を通じて行っている人道支援に感謝を述べる一方、「日本に逃れるロヒンギャのために、第三国定住の枠を広げてほしい」と話した。
近年、ロヒンギャ難民が小型ボートに乗ってマレーシアやインドネシアを目指し、漂流する事案も後を絶たない。同協会のハルーンラシッド会長は「危険を顧みずにボートで避難するのは、ロヒンギャの人々の明日が保証されていないから。今日よりも明日が少しでもよくなるかもしれないという、わずかな希望を抱いて避難している」と述べた。
協会はこの日に声明を発表し、「ロヒンギャが市民権と尊厳を持って早く故郷に戻れるよう、国際社会の支援を求める」と訴えた。(以下ソース)
8/27(日) 17:00配信 ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/40583064a41b617100a9091502b88f1e5a54195e