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「高校野球の新たな可能性、多様性が示せれば」107年ぶり優勝の慶応・森林監督 [ひかり★]
慶応が107年ぶりの優勝を果たした。優勝監督インタビューでは森林貴彦監督が「高校野球の可能性、多様性が示せれば」と大会前からの主張し続けていた思いを改めてスピーチ、満員のファン、そして全国の高校野球関係者へ呼びかけた。
真っ赤な目でインタビューに応じた森林監督はまず「仙台育英さん、観客のみなさんのおかげで、プラスアルファの部分が出せたと思って感謝しています。本当に多くの人に支えられて今日があります」と感謝の思いを口にした。
大正、昭和、平成、そして令和と、年号をいくつも超えて手にした2度目の優勝。「球場の応援のみなさんもそうですし、テレビの向こう、ネットの向こうにいらっしゃる本当に多くの方々に応援されて、支えてもらって今日の試合と結果があります、本当にありがとうございます」と言葉を紡ぐと、スタジアム全体から大きな拍手が送られた。
先制弾となった丸田湊斗選手(3年)には「初回がひとつチャンスで、ちょうどキャプテンがじゃんけんで負けて先攻にしてくれたので。見事な当たりでした」とユーモア交じりの賛辞を送り、また13安打8得点と仙台育英を打ち負かした打線には「分析を担当してくれた大学生のコーチとか3年生のスタッフとかみんなのおかげです」とスタッフにも感謝の思いを伝えた。
投げては鈴木佳門選手(2年)が4回まで強打の仙台育英を2点に抑え、5回からは準決勝で完封勝利を収めたエース小宅雅己選手(2年)も無失点の好投で優勝投手となった。2年生ピッチャーの活躍が目立ったこの試合を「鈴木がこの場で覚醒してくれたらといいなと。2人でよくつないでくれました」と振り返った。
慶応は100人を超える部員がいる。今大会ではベンチ入りした20人以外もそれぞれが役割を持ち、それを果たした。森林監督は「100人を超える大所帯で、役割を全うしてくれたので、全員の勝利です」と野球部全体の功績に胸を張った。最後に「うちが優勝することで、高校野球の新たな可能性とか多様性とか、何か示せればいいなと。常識を覆す目的で、優勝から新しいものが生まれてくれるのであれば、本当にうれしいです。高校野球の新しい姿につながる優勝だった」と、自身が掲げる自由度の高いチーム作りが、高校野球に一石を投じられたことに満足げな表情もみられた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1ec6fc64a073fc3694fe249c13cb41aeb975e50