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筒香嘉智、ジャイアンツとマイナー契約電撃合意! 独立Lから世界一へ!つかむアメリカンドリーム
米独立リーグ、アトランティック・リーグ、スタテンアイランドの筒香嘉智内野手(31)が米大リーグ、ジャイアンツとマイナー契約で合意したことが20日、分かった。球界関係者が明かした。メディカルチェック(身体検査)で問題がなければ正式契約し、近日中に発表される。今後は傘下2Aリッチモンドに加入後、数試合を経て3Aサクラメントに合流する見込み。ポストシーズン進出を狙う強豪でメジャー昇格を目指す。
日本からの好条件を断って米球界残留を決断した筒香が、今季中にメジャーでプレーする可能性をつかんだ。ジャイアンツと電撃的にマイナー契約を結ぶことが判明。左の強打者を求めるジ軍が、独立リーグで好成績を残す日米通算223本塁打のスラッガーに白羽の矢を立てた。
「(ジ軍は)マイナー組織の打者には有望株がいない。ツツゴウが好調なら、上(メジャー)のチーム状況次第では、早い時期のメジャー昇格もあり得る」
米球界関係者が明かした。ジ軍は今季、左打者が苦戦する。左打者のチーム打率・228はナ・リーグ13位で長打率・379は14位だ。チームはナ西地区で2位ながら、首位ドジャースとは12ゲーム差。各地区2位以下の勝率上位3チームがポストシーズン(PS)に進出できるワイルドカード争いでは2位で出場圏内につけており、戦力拡充を模索していた。
関係者の説明では米国時間9月1日までにメジャー傘下の球団に所属することができれば、ジ軍がPSに進出した場合に出場資格があるという。メジャーでは9月からベンチ入り登録のメンバーが26人から28人に拡大されるため、筒香がマイナーで好調を維持し、メジャー40人枠の契約を勝ち取ることができれば、今季中の昇格も期待される。独立リーグから世界一へ、アメリカンドリームを追う。
筒香は8月1日の独立リーグ加入後、左翼とDHに入りながら12試合で打率・359(39打数14安打)、7本塁打、13打点。48打席で規定打席に到達していないが、打者評価で重要視されるOPS(出塁率+長打率)はアトランティック・リーグ1位に相当する1・428を記録するなど確かな実力を証明していた。
渡米して4年目。今季はレンジャーズとマイナー契約を結び、春季キャンプには招待選手として参加した。開幕後は3Aラウンドロックに所属。6月22日にオプトアウト権(契約破棄条項)を行使し、フリーエージェントを選択。日本球界から複数の好条件のオファーが届いたが「メジャーでプレーして活躍したい、と本当に思っていた。できるまでやるだけ」と、諦めることなく米球界残留を決断した。
厳しい環境下でのメジャー復帰を目指し、道が開けた筒香。残された時間は少ないが、ワールドシリーズ制覇8度を誇る名門で今季中のメジャー昇格を目指す。
https://www.sanspo.com/article/20230821-DNZ5YJIFDVMIFNZM3ATOAPDUNM/