現役グラドルの38歳、未婚での出産について考える

現役グラドルの38歳、未婚での出産について考える

現役グラドルの38歳、未婚での出産について考える

現役グラドルの38歳、未婚での出産について考える

吉沢 さりぃ(よしざわ さりぃ、1985年5月24日 – )は、日本のグラビアアイドル、ライター。一時期、筒井 都(つつい みやこ)という芸名で活動していた。山梨県出身。グラビアや撮影会を中心に活動している。 2023年7月26日、未婚の母として長男を出産。 2005年、吉沢さりぃ
9キロバイト (1,096 語) – 2023年8月7日 (月) 08:10

この記事を読んで、現代の社会では未婚でも出産することが珍しくなくなったと感じました。女性が自分のペースで人生を進められる時代になったのだと感じます。

 突然だが、私(吉沢さりぃ)は7月末に出産した。ただ、結婚はしなかったので、今までの“ド底辺グラドルライター”という肩書に“シングルマザー”が加わった。

 “シングルマザーになる”と決めた妊娠初期のころから、しょっちゅう言われてウンザリしていた言葉がある。それは「里帰りはいつから?」だ。そう聞いてくる側としては、旦那がいても里帰りをするほど出産は大変なんだから、“一人で出産するなら当然、里帰りをするしか選択肢はないだろう”ということなのかもしれない。しかし私は、里帰りをする気は一切なかった。

 結果的にも「里帰り出産しなくて正解だった」と言える。今回は、その理由について話していきたい。

◆地方ならではの事情も…

 まず最初に、地方独特の事情がある。山梨県の実家には母が一人。そこまですごく田舎ではないが、“38歳の娘が結婚もせずに里帰り出産している” というのは、ご近所に対して体裁が悪く、なんとなく気まずいのだ。

 私は実家を出てもう20年になる。いくら母親とはいえ、20年も別々に住んでいた人とこれから何ヶ月もいっしょに住むのは(まだ見ぬ我が子と暮らしていくことよりも)困難に思えたのだ。

 いま仲が良い友人たちは東京に多い。地元にいる友人たちは、すでに家庭を築いており、頻繁に会えるわけではない。

 ライターの仕事は実家にいてもできるだろう。だが、問題は数少ないタレントとしての出役の仕事である。妊娠していることが見た目でバレるギリギリまで出演するとしたら、山梨には帰れなかった。

 これらの理由から、里帰りはせずに東京で働いて、そのまま出産することにした。

 だが、私が友人や知人に説明すると「確かにね〜」と共感してくれる人もいたが、「それはおかしい!」「そんなの無理だ!」と食い下がってくる人も多かった。

◆現実的に「お金」の問題も大きい

 もしも実家に戻ったとして、出産したあとも東京で働くことを考えたら、現実としては「お金」の問題も大きい。

 実家にいるのに東京の家賃を支払って、仕事のたびに特急代を出すのは経済的に厳しい。旦那がいればなんとかなるのかもしれないが、お金を稼ぐのは私ひとり。出費は抑えたいのだ。

 ちなみに、母とは出産予定の2ヶ月前まで全く連絡が取れない状況だった。

 あまりに電話がつながらないので「死んでしまったんではないか?」と心配するほどだったが、単純に「私から沢山の着信がある=いい話ではないから怖くて出れなかった」そうだ。

 そんな母の悪い予感は的中したとも言える。私が「未婚の母になる」と告げると、何度も「困った〜」と嘆き、さらには「私をあてにしないでよ(笑)」と言う。私が「里帰りとか考えてないから」と返したら、ようやく母は安心してくれた。

 念のため書いておくと、母との仲はけっして悪くない。こういう距離感でうまくいっている親子もいるのだ。

◆“マジで帰らなくてよかった”と感じた東京の子育て支援

 さて、実際に里帰りをせずとも問題なく出産できたのかというと、ぜんぜん大丈夫だった。というか、“マジで帰らなくてよかった”と心から思っている。

 私がどこに住んでいるのかは伏せるが、ちゃんと調べてみたら東京は意外と(と言ったら失礼かもしれないが)行政の子育て支援が手厚いと感じた。

 産婦人科で妊娠がわかると、母子手帳をもらいに保健所にいくのだが、そこでは本当に手取り足取りいろいろ教えてもらえた。

 今まで全然知らなかったが、子育て応援券なるものや、安価で家事支援をしてくれるサービスなどもあったので驚いた。

 妊娠を機に禁酒をした私は、とにかく暇だったので、すすめられたものは全て参加。そして、参加すればするほど、“あ、意外と一人でも出産イケるな”という気持ちになった。

 こんなにも良くしてくれることに感動したし、とにかく「シングルマザーだ」というと、みんなからすごく心配してもらえて、不謹慎にも「ラッキー」と思ってしまったくらいだ……。母に話したら笑って同意してくれたが、40年近く前に出産した田舎に住んでいる母のサポートを受けるより、現状をよく知る近所の行政に頼った方がよっぽど良い。

 また、東京の出産・子育て応援事業「赤ちゃんファースト」も15万円相当のギフトがもらえて助かる

◆産後ケアのショートステイに助けられた

 出産に関してもいずれ具体的に書きたいと思うが、無痛分娩でなおかつとても良い病院に出合えたおかげで、本当に痛くなかった(陣痛は死ぬほど痛かったけど)。母子同室だったが、ギャン泣きしていたり、夜中の寝かしつけを頑張っていると「寝な〜」と預かってくれたりで、結構眠れたのだ。

 退院して自宅に荷物を置きに行ってから、すぐに新しい荷物を持って、数日は産後ケアのショートステイをした。

 知らない人も多いかもしれないが、地域によって、自治体が契約する医療機関や助産院などに宿泊してサポートが受けられる産後ケアのショートステイというのがあって、要するに“産後のお母さんゆっくりしましょうね〜”というものだ。

 三食昼寝つきの生活で、母子同室とはいっても泣き止まない時や、シャワーの時は預かってもらえて、基本的には「休むこと」がメイン。もちろん、選んだ病院や助産院によって内容は違うのだろうが、私の選んだ助産院は毎日のおっぱいマッサージや、アロママッサージなども受けられてリフレッシュできる。毎日プロに育児の相談ができるのは心強い。

◆里帰りしない出産も「意外とイケる」

 当初は出産するにもかかわらず、旦那もいなければ里帰りもしないということで「可哀想……」 などとも言われたが、むしろ全部好きに選択できたのでノンストレスだった。

 予後もとても良く、ケア入院を終える頃には「踏み台昇降やラジオ体操はしていい」と言われるほど。

 里帰りをしたことで親から精神的にも金銭的にもサポートを受けて「気がラクだった〜!」「ずっと実家にいたい!」という声も聞くが、里帰りしたら地元の病院では無痛分娩が選択できず、自然分娩で「本当にキツかった!」と嘆いている人もいた。

 里帰り出産を否定も肯定もしない。東京ならば、あくまで選択肢のひとつとして、里帰りしない出産も「意外とイケる」ということを知ってもらえたら嬉しい。

 ただ、私も妊婦期間は本当にメンタルが不安定だったので、「里帰りしない」という選択肢に対して外野が否定するのだけはやめてあげてほしい。余計なお世話です。

<文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720

―[ド底辺グラドルライター、未婚の母になる]―
7月末に出産し、未婚の母になった現役グラドルの吉沢さりぃ(38歳)

(出典 news.nicovideo.jp)

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