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【朗報】新庄監督が続投へ 2年連続低迷も育成評価 勝負の3年目へ球団がオファー準備
日本ハムが来季続投へ契約延長オファーの方針であることが分かった新庄監督
日本ハムが就任2年目で1年契約を結んでいる新庄剛志監督(51)に来季の契約延長をオファーする方針であることが14日、分かった。昨季に続いて今季もここまで最下位に低迷しているが、球団は積極的に若手を起用して順調に成長させている手腕と明るいイメージも高く評価。本人もオファーを受諾する可能性は高く、たくましさを増してきた選手たちと勝負の3年目に向かうことになる。
新庄監督が狙っているのは勝利はもちろん、野球の楽しさをファンに伝えること。最下位に低迷しているが、球団もその姿勢を評価し、契約延長のオファーを出す方針を固めた。6月に指揮官は「俺はマックス3年。(今の選手を)完全燃焼させたい」と続投への意欲を語っていただけに受諾の可能性は高い。
就任1年目の昨年から今月1日まで毎試合異なるオーダーを組むなど、新庄監督は発展途上のナインの競争心をあおりながらチーム強化を狙う。選手の実力を見極めるため「トライアウト」と位置づけた昨季は最下位で、「優勝しか目指さない」と本気モードで臨んだ今季も7月5日から25日に13連敗を喫した影響もあって、ここまで借金17で最下位。それでも昨年は8勝10敗(8位)だった交流戦を今季は10勝8敗(5位)で乗り切り、7月上旬までは4位につけるなど、チーム力は着実に上がっている。
中でも飛躍を遂げているのが、4番争いを促す万波、野村、清宮の若き長距離砲トリオだ。チーム最多43試合で4番に起用する万波はリーグ2位タイで自己最多の18本塁打。開幕4番に抜てきした野村も11本塁打をマークし、昨季は打率・219だった清宮も規定打席未到達ながら・286だ。ソフトバンクから加入した田中正は守護神として19セーブを挙げ、自ら獲得を希望したドラフト3位の逆輸入ルーキー・加藤豪はドラフト制以降では新人記録となるデビューから10試合連続安打を記録。新戦力も積極起用し、チームの活性化につなげている。
昨年の105試合消化時点と比較するとチーム打率は同じ・233で本塁打も1本少ない80ながら、得点は11点多い351。重盗やスクイズを多用して1点を奪いにいく姿勢は、確実にナインに根付いている。球団の続投要請を受諾すれば来季は3年目。21年秋の就任時に球団から複数年契約を打診されるも「甘えが出てくる」と自ら1年契約を希望した経緯もあり、来季も1年契約が予想される。
日本ハムの北海道移転元年だった04年にメジャーから日本球界に電撃復帰。楽しく、魅せる野球をナインの意識に植え付けて、3年目の06年にリーグ優勝と日本一を達成し、華々しく現役を引退した。監督でも、3年目で大きな花を咲かせる。
≪データが成長照明≫105試合を消化した時点の成績は22年が43勝60敗2分けで今季が44勝61敗。ともに借金17でほぼ同じだが、防御率は3・41から3・13と良化。被安打こそ増えているが、与四死球、失点は減少。投手陣が粘り強い投球をしている証拠だ。攻撃面は打率は同じ・233も四死球が90も増え出塁率が・281から・298にアップ。三振が減り安打数、得点も増えている。一方で機動力が使える選手が多い中で盗塁は68から59に減少。今後の課題となりそうだ。
◇新庄 剛志(しんじょう・つよし)1972年(昭47)1月28日生まれ、福岡県出身の51歳。西日本短大付から89年ドラフト5位で阪神入団。00年オフにメッツに移籍し02年はジャイアンツで日本人初のワールドシリーズ出場。04年に日本ハムで日本球界復帰。06年は球団44年ぶりの日本一に貢献し引退。通算成績は日本が1411試合で打率・254、205本塁打、716打点でメジャーが303試合で打率・245、20本塁打、100打点。22年から日本ハム監督で昨季の登録名は「BIGBOSS」。1メートル82、76キロ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/448a32018bc6ba666887a84f059bd7a8116f7c96
新庄目当てで来る客もいる