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【韓国】P4Gソウル会議の開幕映像に平壌の地図登場…韓国野党「外交大惨事」
この日の開幕式では祝賀公演と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の開会のあいさつの直前、開催地や参加国を紹介するオープニング映像が登場した。首脳会議の目標などを紹介するこの映像では、開催地ソウルを紹介する部分で、ソウルではなく平壌の綾羅島(ヌンラド)全景が登場した。大韓民国の地図の中からソウルを映し出した後、「ズームアウト」で地球全体を映す場面だったが、該当場面の出発点がソウルでなく平壌の地図だった。
P4G(Partnering for Green Growth and the Global Goals 2030)は、炭素中立および持続可能発展目標を達成するためのグローバル協議体。韓国で開催される初の環境分野の多国間首脳会議で、新型コロナ状況を勘案してテレビ会議で進行される。各国首脳・高官級47人、国際機関のトップ21人が画像で参加する大規模な国際行事だ。
新型コロナ以降、国内で開催される大規模な国際行事が少ないため、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)も積極的に広報している。文在寅大統領は27日に青瓦台特別広報映像で自ら広報し、28日には青瓦台与民館から官邸までP4G広報ラッピングをした青瓦台専用燃料電池自動車ネクソを自ら運転して退勤した。
こうした行事で平壌の地図が登場したことについて、野党からは「今年わが国で開催される最も大きな外交行事で発生した外交惨事、国際的な恥」という批判が出てきた。
元外交次官の趙太庸(チョ・テヨン)国民の力議員は31日、中央日報との電話で「今年国内で開催される最大の外交行事でこういうことが発生したという事実に驚く。許されないことだ」と批判した。趙議員は「通常、この程度の規模の行事はリハーサルを3、4回するが、数十人がこの映像を見ながらも気づかなかったというのは納得しがたい」とし「行事を担当した青瓦台儀典ラインに必ず責任を問わなければいけない」と指摘した。
青瓦台は映像に平壌が出てきた事実を認めながらも「青瓦台は制作に関与しなかった」と釈明した。青瓦台関係者はこの日、中央日報に「P4G企画団が外注会社に依頼して制作した映像で、映像に短く平壌が含まれたが、特別な意図はなかったと把握している」とし「青瓦台が製作に関与した映像はない」と話した。
中央日報 2021.05.31 14:43
https://japanese.joins.com/JArticle/279117