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【中央日報】 北朝鮮のタンカー、中国海域で捕捉…「国連制裁対象」
国連の制裁対象である北朝鮮のタンカーが中国領海に入っていることが明らかになった。
国連加盟国は対北朝鮮制裁対象船舶の入港を禁止しなければならない。
米政府系ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)は5日、世界の船舶のリアルタイム位置情報を見せる「マリントラフィック」の情報を基に、北朝鮮のタンカー「ジソン6号」が中国の領海に入っていると伝えた。
ジソン6号はこの日午前現在、中国寧波舟山港の係留施設に停泊している。
係留施設は埠頭に停泊する前に船舶が待機する所だ。
ジソン6号が停泊している所から最も近い港までの距離は約3キロメートルだ。
VOAは「いつでも近隣の港湾に接岸できる距離で待機しているという意味」と説明した。
また、ジソン6号の周辺には数十隻の船舶が停泊しており、海上で船体を接して
船舶間で荷物を積み替える「瀬取り」も可能な状態だ。
これに先立ちジソン6号は2018年1月に瀬取りを通じて違法に油類を受け渡しし国連安全保障理事会の制裁対象に上がった。
当時ジソン6号など13隻は資産凍結と入港禁止措置を受けた。
これに伴いジソン6号が中国領海に入ったとすればただちに資産凍結処分を受けなくてはならなかった。
しかしマリントラフィック上ではジソン6号が抑留されているのかはわからない状況だ。
VOAは「最近対北朝鮮制裁履行に微温的な態度を見せていた中国政府がジソン6号に対して
抑留などの追加措置をするだろうということには懐疑的な見通しが出ている」と分析した。
続けて「特にジソン6号が見つかった寧波舟山海域は過去に何回も国連安保理対北制裁委員会が
北朝鮮と中国船舶の違法接触場所だと指摘してきたところ」と強調した。
2023.08.06 11:35 中央日報
https://japanese.joins.com/JArticle/307462