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米国の超有名雑誌「ニューヨーカー」が井上尚弥の快挙を特集「視聴した米国人は確実に後悔はない」
25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)が2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ち。4階級制覇を達成したモンスターを米国の超有名雑誌「ニューヨーカー」がボクシングの特集内で取り上げた。
「ニューヨーカー」は1925年に創刊された高級総合誌。ルポルタージュやエッセイなど幅広く掲載されるが、その電子版で「なぜ、最高のボクサーが最大の観衆を集められないのか」と題した記事が掲載され、井上―フルトン戦の写真を掲載した。
同誌のケレファ・サネ記者が執筆した記事は、通常のスポーツは勝つことでスターになれるが、ボクシングはその限りでなく、選手が価値を高めるには実力のみならず、興行としての集客力も問われることに言及。特に米国でスターになるには、単に勝つことだけでは十分ではないことなどを挙げた。
その中で、25日に行われた井上―フルトン戦について「米国での視聴者数はそれほど多くなかったかもしれない。しかし、視聴した人々は間違いなく後悔しなかったはずだ」と評し、井上のボクサーとしての価値を絶賛した。
「イノウエのような体格で劣る選手はフルトンのサイズに苦戦するかもしれない。軽量級での4ポンドは非常に大きな違いを作るからだ。しかし、試合開始からイノウエは眩しいほどの輝きを放ち、最も印象的なパフォーマンスを披露し、少なくとも土曜日まではボクシング界最高の選手として自身の地位を確立した」
「彼はホームアドバンテージがあったかもしれないが、それは必要なかった。彼が証明したことは衝撃的な光景だった。イノウエはフルトンに厳しいジャブと光線のような右の予想できない集中砲火を浴びせた」
その上で、記事では「マニー・パッキャオのことを考えずにはいられない」と伝説の6階級制覇王者に姿を重ねた。「階級を駆け上がって世界を席巻したフィリピン人ボクサーは相手をなぎ倒し、バラードを歌うことでも有名だった」と実力以外にも個性があったことに触れた。
そして「イノウエが歌えるかどうかは分からない。しかし、彼は明らかに闘える。そして、少なくともボクシングファンにとってはそれで十分だ」と締めくくられ、井上がパッキャオと同様、ファンを熱狂させるボクサーであることを伝えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/20e528176f2277cfd8c066132bda9ee04f4ac624