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【韓国報道】「一つの中国」を揺さぶる米国、台湾海峡の緊張高まる
一方、中国は「一つの中国」原則に基づき台湾を独立国と見なさず、台湾を直接・間接的に支援する西側国家にも超強硬対応の立場を曲げていない。こうした状況で台湾海峡での軍事的緊張も高まっている。米中両国が台湾の微妙な地政学的立地をめぐり自国利益の最大化を前に出しながら経済・軍事的に激しく対抗し、台湾が米中対立の「ホットフロンティア」に急浮上している。
先週ホワイトハウスで開催された韓米首脳会談でも、異例にも台湾問題が取り上げられた。両国首脳は共同声明で「台湾海峡の平和・安定維持の重要性を強調した」と明らかにした。韓米首脳が共同声明で台湾問題に言及したのは初めてだ。
中国も反発した。中国外務省の趙立堅報道官は「中国は(韓米)共同声明の内容に懸念を表す。台湾問題は中国の内政であり、外部勢力の干渉は容認できない」とし「関係国は台湾問題に関する言動に慎重でなければならず、火遊びをすべきでない」と警告した。ケイ海明駐韓中国大使も「(韓米首脳会談について)残念な点もなくはない。台湾問題が取り上げられたが、29年前の韓中国交正常化当時、すでに台湾は中国の一部という点を明確にした」と強調した。
これは先月の日米首脳会談直後に中国政府が見せた反応と比べると節制されたトーンだったが、中国の核心利益の台湾問題をめぐる波紋がどう広がるかは誰も断言できない状況だ。実際、高高度防衛ミサイル(THAAD)が韓国に配備されてから3年が経過した今でも中国の「限韓令」は依然として解除されていない。こうした状況で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が台湾問題に関して原則的なレベルとはいえバイデン大統領の立場に同調したのは、それだけ米国が台湾を重視しているという傍証と解釈される。
(略)
中央日報 2021.05.29 12:31
https://japanese.joins.com/JArticle/279080