あわせて読みたい
【韓国】マンションの図面も読めない「建設大国」韓国
国土交通部は今年4月、仁川市の黔丹マンション地下駐車場崩壊事故を受け、LHが発注し、2017年から22年にかけて着工した無梁版構造(フラットスラブ構造)のマンション団地91カ所の地下駐車場に対する全数調査を実施した。前日に15カ所で不良を確認した事実を公表したのに続き、マンション名、設計・施工・監理業者、不良施工の規模と原因を明らかにした。設計図面に誤りがあったり、別の階の設計図面で施工したりしたことが原因と判明した。韓国は海外で世界最高層ビルを施工する「建設大国」だが、マンション一つまともに建てられないのかという批判の声が上がっている。
深刻な状況が明らかになると、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は同日、首席秘書官会議でマンション地下駐車場の不良工事を全数調査し、直ちに安全措置に万全を期すよう指示した。国土交通部は無梁版構造の採用が本格化した17年以降に着工された全国の民間マンション団地293カ所に対する全数調査を行うことを決めた。無梁版構造は地下駐車場の建設時に採用される。
今回の国土交通部の発表で明らかになった不良マンションは、ソウル水西駅周辺、京畿道南楊州市別内など首都圏8カ所と光州禅雲、梁山沙松など地方7カ所。特に来年初めに入居予定の京畿道楊州市檜泉の「A15地区マンション」(880戸)では設計ミスで地下駐車場の柱154本に鉄筋が欠落していることが分かった。
鉄筋欠落は設計、施工、監理など基本的な過程で発生したことが分かった。これら団地の施工業者リストにはDL建設(旧大林建設)、テボ建設、東門建設、三煥企業、梨樹建設など知名度が高い建設会社が多数含まれている。国土交通部とLHは問題のマンションに対し、柱の追加設置など補強工事を行うと表明したが、入居者が「どうやって安全性を保証するのか」と反発し、波紋が広がっている。
8/1(火) 17:11配信
朝鮮日報日本語版
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb4c2d82d4a22a6adb5dfe4212a705e960520683