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青木真也が声をしゃがれさせながら朝倉未来の惨敗を徹底解剖 なぜ、なすすべなく敗れたのか
ヴガール・ケラモフ(31=アゼルバイジャン)のリアネイキッドチョークで一本負けし幕を閉じた。この衝撃の結末は、なぜもたらされたのか。
〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)が徹底分析だ。
試合は一方的といえる展開だった。ゴングとともに距離をジリジリ詰められた未来は、ケラモフの片足タックルでテークダウンを許す。そこから
マウントポジションを奪われると、ヒジを落としながら背後に回られ、リアネイキッドチョークで絞められた。
ケラモフの右脚は未来の右腰から鼠径部にかかっていたものの、左脚は未来に絡んでいない〝シングルバック〟の形だったが、RIZINマットで
初めてのタップを許し1ラウンド2分41秒で敗れた。
試合後、青木は開口一番「負けるのはしょうがない。だけど、タップはダメだろ。あれじゃあ『俺はギブアップしてない』って言えないじゃん。
落ちるかレフェリーに止めさせないと!」と声をしゃがれさせながら憤慨だ。
さらに未来が「タップしないのは良くないことだという世の中の風潮もあって、格闘技界的にも良くないということなのでタップしました」と
話したことに、青木は「何言ってるんだ? 何を世間の風潮なんかに流されているんだ。お前は世間を動かす側の人間だったはずだ。
再生数なんかに取りつかれてるからそうなるんだ!」と老害ぶりを全開にした。
ひとしきり大声を出して落ち着いたのか、青木は「それはそれとして試合を振り返るか」とつぶやき、スポーツドリンクを飲み干す。そして
「ケラモフがうまかったよ。圧力が思った以上に強かった。向き合った状態で未来の右脚の外側に立っていたんだ」とメガネを光らせた。
スタンドの攻防では、構えがオーソドックスのケラモフは左脚を、サウスポーの未来は右脚を前に構える。今回は、未来から見て右前方に
ケラモフが立っていたというのだ。この位置関係を取ることにより「ケラモフは未来の右脚が近いからタックルが近い。一方で未来は左の
蹴りを入れてからパンチを打つ選手だから打撃を出せなくなった。蹴りが届かない位置にケラモフがいたからね」と説明する。
この状況でケラモフはまんまと片足タックルを決める。だが、そこからも計算し尽くしていたという。「そこですぐ倒しにいかなかったんだ。
未来がテークダウンディフェンスが強いのを知っているから(より倒しやすい)四つに組み直しただろ。そこがうまいところだ」とケラモフを絶賛。
一方で未来の対応については「テークダウンから一気にマウントにいかれたのは、純粋にそれだけグラウンドの技術に差があるから。
実際『片脚がかかってないから大丈夫だと思った』とか言ってたけど、シングルバックでチョークは決まるし。つまり、その程度の
レベルってことだ」と斬り捨てた。
これだけ話してまだ物足りないのか、未来の今後については「試合後は『引退する』って言わなかっただろ。それもダメだ。こういう時はRENAを
見習って引退をほのめかすべき。それかノーコメントだろ」と余計な助言を送る。
そんな青木は最後に「俺は今日、岐阜でコンボイ西尾と戦って疲れてるんだよ。ピットブル兄弟ともめたクレベル・コイケにあやかって、
浜松に移動したいしさ」と聞かれてもいないのに自らの状況を説明。「そういうわけで、もう切るぞ。ほかの試合についてはまた後日…」と
嫌な言葉を残し、発車ベルと同時に通話を終了した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/acde7c74472d736fcdbb04b914a89864e72facaf