あわせて読みたい
【水害】中国「大洪水の危険性」を当局が警告 すでに14万7000人が被災し5000人以上が避難 71の河川で警告レベル超え
昨年の初夏、中国南部は大洪水に見舞われた。
三峡ダムは長江の洪水によって建設以来の最高水位を記録し、連日、国内外のメディアで危険水域に達していると報じられた。
そして、中国では今年も大洪水が危惧されている。
今月に入って降水量が増加しており、一部では例年の3倍もの降水量を記録していると中国の英字紙「チャイナ・デイリー」が報じている。
すでに江西省では5月19日から洪水の被害が起きており、14万7000人が被災し5000人以上が避難したと当局が発表している。
中国気象局は今週後半も中国南部では雨量が多くなることが予想され、洪水が起きる可能性が高いと警告を発している。
また、中国の水利省は今年の6月から8月にかけて黄河、松花江、海河で大規模な洪水が発生する可能性があると発表した。
一方で、長江以南の地域や新疆ウイグル自治区の一部では干ばつが起きる可能性があるという。
すでに江西省で起きている洪水対策として、水利省は710の大型貯水池の責任者を任命し、そのリストを公開して対策を徹底しているという。
また、降水量、水位、洪水を24時間体制で監視しているそうだ。
洪水対策にあたる王偉氏は新華社通信の取材に対し、「現在の状況は平年の同時期のレベルと変わらないが、洪水が悪化する可能性は排除できない」と語っている。
新華社通信によればすでに71の河川で警告レベルを超えているという。
香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が公開した洪水の様子を報じる動画には
「昨年の動画を流しても誰も気づかない」など、昨年に続いて被害の大きさを嘆く声が投稿されている。
ヤフーニュース(クーリエジャポン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/80315c3a5cb0f0cdf5e19d951704a2a5299ffcc5