あわせて読みたい
全農CUP東京大会 早田ひなが伊藤美誠を4―0で退け優勝「壁を越えられた」パリ五輪選考レースは首位独走加速
24年パリ五輪代表の第5回選考対象大会として行われ、女子シングルス決勝で早田ひな(日本生命)が同学年の盟友・伊藤美誠(スターツ)を4―0で退け、優勝を飾った。6月のTリーグ個人戦・ノジマカップで敗れた相手に雪辱し、力強く握った右拳を振り下ろした。「壁を越えられた。今までとは違った喜びがある」と胸を張った。
同日の準決勝で19歳の大藤沙月(ミキハウス)を4―1で下し、手堅く決勝に進出。決勝は「越えられなかった壁」という同学年の伊藤との対戦。試合中は伊藤が「完璧だった」と脱帽するほど頭がさえていた。第1ゲーム(G)を11―5で取ると、セットカウント3―0で迎えた最終Gは先にマッチポイントを握られたが、14―14でラリーから冷静にコースをつくと、最後はサーブで得点。「思ったより自分がうまく試合を進めることができた」と納得していた。
パリ五輪代表選考レースではトップを堅持。今回の優勝で100点を加算し、計597・5点となった。2番手の平野美宇(木下グループ)とは205・5点差に広がった。9月の選考対象の国際大会でポイントを上積みすれば、11月の第6回選考対象大会の出場を回避できる可能性もある。「まだ分からない。自分の体調次第にはなると思う。でも試合に出ることで成長できる部分もある」と話した。
24年7月26日のパリ五輪開幕まで1年。今月7日に23歳になった。この1年の過ごし方が、初出場を目指している来夏の夢舞台につながることは分かっている。「しっかり地力を上げることが一つと、今まで勝てない選手の時のため、技術を磨いていきたい。今日の自分より明日の自分がちょっとでも成長していけるように」と決意を込めた。
◇パリ五輪への道 6度の国内選考会、世界選手権、Tリーグなどに独自の選考ポイントを付与し、24年1月の全日本選手権終了後までの2年間で獲得ポイント上位2人をシングルス代表に選出。団体戦代表の3人目はダブルスの相性も考慮し強化本部で推薦する。コロナ禍で1年延期された9月のアジア杭州大会を除き、5月の第4回選考会から獲得ポイントは2倍になった。第6回選考会は11月に丸善インテックアリーナ大阪で行われる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30f8d45d267a2c97135da404b7d0e972f73c305d