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【7200億】「第2青函トンネル」実現を目指す 建設費は概算7200億円 自動運転車両の専用道も
※浅水友輝記者「開業35周年を迎えた青函トンネル。新たな構想が生まれています」
青函トンネルの青森側の入り口がある今別町。26日、「第2青函トンネル構想」の実現に向けた推進会議の設立総会が開かれました。町や青森県の担当者に加え、北海道側で構想を推進している福島町の関係者も出席しました。
※今別町 阿部義治町長「新しい我々が目指す第2青函トンネルに貨物列車と自動車が走れるトンネルが実現すればすばらしい。県・国に一緒に福島町と要望していきたい」
青函トンネルは総工事費は6890億円にのぼる世紀の大工事のすえ、1988年に開業しました。全長は53.85キロで北海道新幹線や貨物列車が走り、本州と北海道を結ぶ交通の大動脈となっています。第2の青函トンネル構想では民間の建設会社で構成する協議会などが複数の建設案を提案しています。
なかでも今別町と北海道福島町が実現の可能性が高いとしているのが日本プロジェクト産業協議会が提案するプランです。このプランでは、トンネルの上の部分は自動運転する車両の専用道に、下の部分は貨物列車の専用とすることが盛り込まれています。実現すれば、現在の青函トンネルの課題となっている新幹線と鉄道貨物の共用が解消することになります。
※北海道福島町 鳴海清春町長「本来の新幹線の魅力であるスピード・時間。それが実現できていない。実現することによって北海道民も新幹線を利用してくれる」
一方で、計画の実現にネックとなるのが概算で7200億円とされている建設費用です。きょうの会議では、こうした課題を共有して今後、各自治体が連係を深めながら第2青函トンネル構想の実現へ取り組むことを確かめました。
※青森県今別町 阿部義治町長「福島町も一緒になって国会議員と一緒になりなながら国策としてやるように働きかける。国を挙げての事業として世紀の大トンネルの1本目と、2回目の世紀の大トンネルに向けてがんばっていきたい」
第2青函トンネル構想を実現するには政府を始め関係機関の理解が必要となるため、推進会議では年内にシンポジウムを開くなどして機運の上昇に努めるとしています。
7/26(水) 18:58配信
ATV青森テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/99b78375fc330c5d8a66c54e83efb4aea24c15aa